大阪市立大学を中心とする研究グループによる、低酸素性虚血性脳症に対する自己臍帯血治療の第二相試験の開始が発表されました。
当グループは、既に第一相試験6症例で安全性を確認しており、この第二相試験では治療の実施可能性と効果を確認するため、全国18の施設で15症例が実施される予定です。
本研究はAMEDの「再生医療実用化研究事業」における研究開発課題として支援を受けております。当社は、関東圏で実施される一部症例の細胞分離とその運搬で、この研究をサポートさせていただきます。

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 国立大学法人大阪大学(所在地:大阪府吹田市、総長:西尾章治郎、以下「大阪大学」)と株式会社ステムセル研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:清水崇文、以下「ステムセル研究所」)は、2020年10月22日付で、新たな半月板治療の開発に関する共同研究契約を締結しましたので、お知らせいたします。

 膝関節半月板の重度損傷および部分切除などによる半月板欠損は、変形性膝関節症の主な原因の一つです。半月板損傷は、スポーツ外傷から中高齢者変性損傷まで幅広い年代でみられ、組織の血行が乏しいため自己修復能が低く、自然治癒は困難です。そのため手術治療が多く、米国欧州ではそれぞれ年間100万例、60万例以上あり、本邦でも約6万例以上行われ、その7割以上が切除術です。大阪大学大学院医学系研究科スポーツ医学の中田研教授のグループでは、縫合術のみでは治療することが困難な半月板部分欠損に対して「アテロコラーゲン半月板機能修復材(atelocollagen meniscus substitute :ACMS)」による治療を開発・臨床応用しており、一定の治療改善効果を得ています。しかしながら、より広範囲な半月板欠損に対しては、再生医療の三要素であるスキャフォールド(ACMSがこれに該当)、細胞源、増殖・分化因子を併せて活用することによる、さらに高い効果を持つ修復材や治療法の開発が必要です。

 臍帯組織由来間葉系幹細胞(UC-MSC)は、自己複製能と多分化能を有し、また、成体由来MSCと比べて免疫寛容性が高いとされ、他家移植の細胞源として着目されています。そこで、本研究では、大阪大学が有するアテロコラーゲン半月板機能修復材を活用した三次元力学負荷培養の技術に、ステムセル研究所が提供する他家UC-MSCを組み合わせることによって、新たな半月板治療法の開発を目指します。また、MSC由来エクソソームは組織修復作用・免疫調整作用について医療分野での活用が期待されています。本研究においても、UC-MSCから分泌される液性因子・エクソソームの生理活性を解析し、半月板の治療に役立てることができるか検討いたします。

 大阪大学とステムセル研究所は、本共同研究の締結により産学連携を積極的に推進することで、再生医療の実用化に向けた様々な課題を産学両面から解決し、より良い医療の提供と健康社会の実現に向けて貢献して参ります。

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 この度、株式会社ステムセル研究所では、日本初の自家さい帯(へその緒)由来細胞の臨床応用の実現に向け、東京大学医科学研究所および東京大学医学部附属病院との共同研究を開始いたしました。

 手術が必要な先天性形態異常(口蓋裂、食道閉鎖症、腹壁欠損症等)においては、子供の成長過程などを考慮すると、自家組織または自家細胞の生着率がより高く、長期に機能するであろうと考えられます。さい帯組織から採取できる幹細胞を用いた再生医療については、その安全性と有効性が明らかになりつつあり、近年目覚ましく進展している分野の一つです。そこで、本研究においては、基礎研究を行い安全性を十分に確認した上で、自家さい帯細胞を用いて、将来的に小児形態異常等の先天性疾患を治療することができるよう、取り組んで参ります。

 研究の体制としては、東京大学医科学研究所附属病院の長村 登紀子准教授の研究チームが正常児または疾患患児のさい帯由来細胞を調製し、東京大学医学部附属病院の星 和人教授と古村 眞特任教授の研究チームが3D培養を含めた培養系の確立および小型動物モデルを用いた有効性の確認試験を担い、ステムセル研究所がこれをサポート致します。

 ステムセル研究所では現在、2021年の初頭を目途に、自家さい帯の保管事業を開始すべく、東京大学医科学研究所のノウハウに基づく高品質な自家さい帯組織保管のための技術導入と、神奈川県横浜市における新たな細胞培養加工施設(GCTP基準に準拠)の建設工事を順調に進めています。本研究における東京大学とステムセル研究所の産学連携による相乗効果により、自家さい帯由来細胞の臨床応用が早期に実現できるよう目指して参ります。

<研究の名称>「自家臍帯由来細胞を用いたティッシュエンジニアリングの研究開発」
<共同研究者> 東京大学医科学研究所附属病院、東京大学医学部附属病院
<登録期間>   2020年9月1日~2021年8月31日
<研究目的>   自家さい帯由来の細胞を用いた、先天性形態学的な異常部位の組織を再生する治療法の開発。
<研究概要>   
– 正常児または疾患患児のさい帯由来細胞の調製。
– さい帯由来細胞の3D培養を含めた培養系の確立と品質評価。
– 骨欠損モデルマウス等による有効性の検証。 – 自家さい帯組織のバンキングシステムの構築。

自家さい帯由来細胞を用いた研究開発に関するお知らせ(Press Release)

 株式会社ステムセル研究所(本社:東京都港区 代表取締役社長:清水 崇文)は、この度、大手衛生検査所と連携し、医師監修のもと、
唾液を用いた、新型コロナウィルスPCR検査サービスの提供を開始致しましたことをお知らせ致します。
 
 新型コロナウィルス感染症により、人々の生活は大きく変化しています。
 感染拡大防止と経済活動の両立という非常に困難な課題に直面している状況において、遠方に出かける前、離れて暮らす大切な人に
会う前等に、PCR検査を受けることにより、ご自身の健康状態を確認することは、一定の意義があると考えられます。
 また、この検査には「唾液」を用いますので、ご自宅、ご自身で簡単・安全に検査用サンプルの採取を行うことが可能です。
 
 当社は今後の、ウィズ・コロナ時代におきましても、少しでも皆様の安全と安心のサポートができるよう努力して参ります。

■サービス概要
 新型コロナウィルス唾液PCR検査

<サービス詳細>
https://www.stemcell.co.jp/lp/pcr/lp/

・大手衛生検査所にて実施
・国立感染症研究所検証済みのキットを使用
・監修:医療アドバイザー 医学博士 幸道秀樹
・検査結果:検査後最短3営業日程度。Eメールにてお知らせします。
※検査結果のみのご通知となります。また、検査結果は診断ではありませんので、医師による診断書の発行はありません。
 体調不良等の症状のある方は、当検査はご利用なさらず、必ず医療機関を受診ください。
・ お申し込み:当社HPエントリーフォームよりお願いいたします。
 https://www.stemcell.co.jp/lp/pcr/

第21期(2020年3月期)決算公告(PDF)

過去の電子公告・決算公告はこちら
臨時株主総会招集のための基準日設定公告(PDF)
第20期(2019年3月期)決算公告(PDF)
第19期(2018年3月期)決算公告(PDF)
第18期(2017年3月期)決算公告(PDF)
第17期(2016年3月期)決算公告(PDF)

 この度、株式会社ステムセル研究所は、再生医療への応用を目的とした、「さい帯血」の細胞保管サービスの需要の増加に応えるため、受け入れ可能な検体数の拡充及び新たな事業として開始を予定している、「さい帯(へその緒)」組織保管サービスへの対応を目的として、2020年6月より、神奈川県横浜市に新たな細胞培養加工施設の建設を開始致しますので、お知らせ致します。なお、同施設の竣工予定時期は、2021年初頭を予定しております。

 現有の細胞処理センター(東京都港区)は、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」に基づく手続きを経て、特定細胞加工物製造許可を取得しておりますが、新規施設は同許可に加え「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」に基づく、再生医療等製品の製造管理及び品質管理の基準であるGCTP(Good Gene, Cellular, and Tissue-based Products Manufacturing Practice)に適合する設備設計となっております。

  近年、さい帯血を用いた再生医療は、その安全性・有効性が明らかになりつつあり、国内外問わず、実用例が年々増加しており、当社における、さい帯血保管数も二年で2倍以上に伸長しております。さらに、「さい帯組織」から採取することができる、間葉系細胞の研究についても、目覚ましく進展しており、さい帯血およびさい帯保管サービスの需要は、ますます高まるものと考えられております。当社はこのような需要の増加に応えるべく、新細胞処理センターの建設を着実に進めて参ります。

■施設概要
所在地: 神奈川県横浜市
着工 : 2020年6月
竣工 : 2021年初頭(予定)
設備投資金額合計:約4億円
※完成後の細胞処理能力は、従来の約2.5倍(年間25,000検体)を見込んでおります。

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