「さい帯・さい帯血」の累計保管数が10万件を突破しました
2025年06月24日
少子化が深刻化し、2024年の出生数は統計開始以来初の70万人割れとなる中、さい帯・さい帯血の保管数はむしろ増加を続けています。株式会社ステムセル研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:清水崇文、以下「当社」)は、1999年から提供する「さい帯血」保管と、2021年から開始した日本初となる「さい帯」保管を合わせ、2025年3月期で累計10万件を突破したことをお知らせいたします。
【さい帯・さい帯血保管が注目される背景】
2024年の日本の年間出生数は約68万人と、過去最低を記録しました。少子化の進行に歯止めがかからない状況の一方で、当社が提供する「さい帯・さい帯血保管サービス」の件数は年々増加を続けています。これは、限られた出産機会にこそ“いのちを守る備え”としての細胞保管に価値を見出すご家族が増えていることを意味しています。
近年は、さい帯血を用いた臨床研究が進展しており、当社にさい帯血を保管された方を対象として、脳性まひや自閉症スペクトラム障害(ASD)に対する研究が行われています。さらに、2023年6月には「ファミリー上清®製造サービス」を開始。これは、保管したわが子のさい帯から幹細胞培養上清液を製造し、ご家族が医療機関を通じて活用できるサービスで、エイジングケアや再生医療の分野でも注目が集まっています。
【累計10万件という実績が語るもの】
下記のグラフは、当社における「さい帯血」と「さい帯」の累計検体数の年度別推移です。2021年3月期から「さい帯」保管サービスを開始した後も着実に件数を伸ばし、2025年3月期には10万件を突破しました。
長年にわたり多くのご家族に選ばれてきた背景には、グローバル水準の品質管理と安心の保管体制があります。
当社は全国2,000超の産科施設と提携し、全国どこからでもさい帯・さい帯血を48時間以内に搬送できるインフラを整備。
搬入された検体は、再生医療に用いる細胞の製造について厚生労働省の許可を受けた自社施設で丁寧に処理され、最新鋭の液体窒素設備と24時間体制の監視システムのもとで、安定的に凍結保管されています。25年間無事故の実績が、当社の信頼性を支えています。
私たちは、「預けた細胞が、必要なときに安全に使える」という信頼に、これからも真摯にお応えします。
※2021年3月期より「さい帯」保管サービスを開始
【これからのステムセル研究所】
今後も私たちは、保管の「その後」にこそ価値を提供できるよう、医療機関連携による活用支援や啓蒙活動の展開等の取り組みを進めてまいります。
ステムセル研究所は、細胞を“保管する”だけでなく、“活かす”未来医療の社会インフラを目指します。
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