stemcell INSTITUTE

 

お知らせNotice

大阪大学と民間さい帯血バンクのステムセル研究所による新たな半月板治療の開発に関する共同研究契約締結について

 国立大学法人大阪大学(所在地:大阪府吹田市、総長:西尾章治郎、以下「大阪大学」)と株式会社ステムセル研究所(本社:東京都港区、代表取締役社長:清水崇文、以下「ステムセル研究所」)は、2020年10月22日付で、新たな半月板治療の開発に関する共同研究契約を締結しましたので、お知らせいたします。

 膝関節半月板の重度損傷および部分切除などによる半月板欠損は、変形性膝関節症の主な原因の一つです。半月板損傷は、スポーツ外傷から中高齢者変性損傷まで幅広い年代でみられ、組織の血行が乏しいため自己修復能が低く、自然治癒は困難です。そのため手術治療が多く、米国欧州ではそれぞれ年間100万例、60万例以上あり、本邦でも約6万例以上行われ、その7割以上が切除術です。大阪大学大学院医学系研究科スポーツ医学の中田研教授のグループでは、縫合術のみでは治療することが困難な半月板部分欠損に対して「アテロコラーゲン半月板機能修復材(atelocollagen meniscus substitute :ACMS)」による治療を開発・臨床応用しており、一定の治療改善効果を得ています。しかしながら、より広範囲な半月板欠損に対しては、再生医療の三要素であるスキャフォールド(ACMSがこれに該当)、細胞源、増殖・分化因子を併せて活用することによる、さらに高い効果を持つ修復材や治療法の開発が必要です。

 臍帯組織由来間葉系幹細胞(UC-MSC)は、自己複製能と多分化能を有し、また、成体由来MSCと比べて免疫寛容性が高いとされ、他家移植の細胞源として着目されています。そこで、本研究では、大阪大学が有するアテロコラーゲン半月板機能修復材を活用した三次元力学負荷培養の技術に、ステムセル研究所が提供する他家UC-MSCを組み合わせることによって、新たな半月板治療法の開発を目指します。また、MSC由来エクソソームは組織修復作用・免疫調整作用について医療分野での活用が期待されています。本研究においても、UC-MSCから分泌される液性因子・エクソソームの生理活性を解析し、半月板の治療に役立てることができるか検討いたします。

 大阪大学とステムセル研究所は、本共同研究の締結により産学連携を積極的に推進することで、再生医療の実用化に向けた様々な課題を産学両面から解決し、より良い医療の提供と健康社会の実現に向けて貢献して参ります。

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