妊婦さんのむくみの原因とは?効果的な7つの解消法や5つの対策を解説

妊娠生活を送っているが、むくみがひどくつらいと感じていませんか。
むくみがひどければ痛みが伴い「妊娠生活はつらい」と思ってしまいますよね。
妊娠すると、ホルモンバランスが変わり、むくみが生じやすくなります。
しかしむくみを解消・対策する方法はあるのです。
この記事では主に、以下のような内容を解説していきます。
・妊婦さんがむくむ原因
・むくみを解消する7つの方法
・むくみを予防する5つの対策
この記事を読むと、むくみのつらさが軽減され、安心して妊娠生活を送れるようになりますよ。

妊婦さんがむくむ原因はホルモンバランス

妊娠中に約3割の妊婦さんが悩むといわれている症状にむくみ(浮腫)があります。
むくみとは体の中に余分な水分が溜まり、腫れぼったいように感じる状態をさします。
妊娠中は、ホルモンバランスの影響や血液中の水分量が増えて血液が薄まった状態になるため、むくみが生じやすくなるのです。
また、妊娠後期は大きくなった赤ちゃんの重みで脚の付け根の太い血管が圧迫され、むくんでしまうこともあります。

むくみやすい妊婦さんの4つの特徴

長時間同じ姿勢でいると血液の循環が悪くなり、むくみが起こります。個人差はありますが「デスクワークや立ち仕事」など普段からむくみやすい状態で過ごしている妊婦さんはとくにむくみやすくなるといわれています。
また、
・冷え性
・運動不足
・高齢
の妊婦さんもむくみやすくなるといわれています。
これは身体の機能が低下し体内の水分をうまく逃がすことができなくなってしまうことがおもな原因です。

逆に日頃から運動している妊婦さんは、むくみにくいといえるでしょう。

【注意】むくみに関連する妊娠高血圧症候群

妊娠時に高血圧を発症した場合、妊娠高血圧症候群といいます。高血圧または高血圧と尿蛋白を認める場合、妊娠高血圧症候群と診断されます。頭痛や目がチカチカするといった症状の他に、むくみも含まれていますが、むくみだけの症状であれば妊娠高血圧症候群とは診断されません。妊娠後期特有のむくみであれば、健康上の問題はありませんが、むくみの症状が気になる場合、妊婦健診で血圧や尿蛋白に異常がないことを確認しておくと安心です。

妊婦さんのむくみは体重増加の原因になる?

むくみは、妊婦さんが気になる体重増加の原因にもなります。
具体的には「500g/週」以上の体重増加がみられる場合は、むくみが原因の可能性も考えられるでしょう。
「食事の量に気を付けているのに、思うように体重コントロールができない」と思われている妊婦さんも多いのではないでしょうか。
妊娠中はどうしてもむくみが出やすい状態です。
むくみ自体は危険ではありませんが、体重管理のためにもむくみを解消し、安心して出産を迎えましょう。

妊婦さんに効果的な7つのむくみ解消法

妊娠中のむくみは痛みが伴うこともあり、つらいものですよね。
ここでは、すでにむくみを感じている人に向けて、7つの解消法を紹介していきます。
きっと楽に日常生活を送れるようになりますよ。

解消法1:カリウムを摂取する

カリウムは塩分の排出を促すのでカリウムを含んだ食材を摂取することはむくみの解消に繋がります。カリウムを多く含む食品の代表例は、以下のとおりです。

海藻類 こんぶ・ひじきなど
野菜類 ほうれん草・かぼちゃなど
豆類 大豆・枝豆など
芋類 さつまいも・じゃがいもなど
果物類 バナナ・キウイなど

ただし、腎機能が低下している場合はカリウムがうまく排泄されなくなる恐れがあるため、医師に相談してください。

解消法2:むくみに効果のあるお茶を飲む

杜仲茶、タンポポ茶、どくだみ茶、ルイボスティーなどはむくみの解消に効果のあるお茶です。
これらはノンカフェインであるため、妊娠中でも安心して飲めますよ。

解消法3:マッサージをする

手のひらをふくらはぎに当てて、足のくるぶしから太ももへ向かってゆっくりさすり上げます。リンパの流れをスムーズにすることで血流の改善が可能です。
強く揉まずに気持ちよいと感じる程度にしましょう。
マッサージは体の外側から心臓に向かって行います。

解消法4:十分な睡眠をとる

むくみがひどいという妊婦さんのなかには、睡眠不足が原因となっているケースもあるでしょう。
睡眠不足はホルモン分泌の異常に繋がり、むくみが生じることもあります。
おなかが大きくなって安眠できないという人は、昼寝をしたり、抱き枕などを使って寝る体勢を工夫したりしながら睡眠不足を解消しましょう。
むくみ解消に効果的な体勢は、「左側を下にして寝る」ことです。
体の右側には心臓に向かう血管である大静脈が走っているため、ここを圧迫すると血行が悪くなり、むくみの原因となります。

解消法5:足を高く上げて寝る

足を高くして寝ることで、足の血液やリンパ液の戻りをよくできます。
足の下にクッションなどを入れて、足元を少し高くしてみましょう。

解消法6:むくみに効くツボを押す

むくみに効くツボを2種類紹介します。
一つ目は膝の外側から外くるぶしまでの中間にある「豊隆(ほうりゅう)」とよばれるツボです。親指の腹をツボの位置にあて痛いくらいの強さで10秒くらいかけてゆっくり押してみましょう。息を吐きながら押して息を吸いながら離してみましょう。

二つ目は足の甲の親指と人差し指の骨が交わるところから、やや指先寄りにあるへこみの「太衝(たいしょう)」というツボです。親指やツボ押し棒などを使ってグリグリと力を入れて押してみましょう。お風呂や足湯で足を温めてから押すと効果的です。

上記2つのツボは、足の疲れやむくみによいとされています。

解消法7:着圧ソックスの使用

着圧ソックスは足に適度な圧をかけることにより、むくみを解消してくれます。
妊婦さんのなかでも妊娠後期のむくみ対策として取り入れている人が多いようです。
着圧の弱いマタニティ用のものを選ぶようにしましょう。

【いまから始める】妊婦さんがするべき5つのむくみ予防対策

むくみが解消されても油断は禁物です。
これから紹介する5つの対策を行い、むくみを防ぎましょう。

対策1:塩分を控える

塩分摂取の制限はありませんが、過剰な摂取は控えましょう。
塩分の過剰摂取は、むくみを引き起こす原因になります。
外食などが続くと、塩分摂取が過剰になりやすいため、普段の食事から塩分を控えるように意識し「7~10g/日」の摂取を目安にしましょう。

対策2:水分を摂取する

むくみ=余分な水分が溜まった状態であるため、できるだけ水分補給をしないほうがよいと思う妊婦さんもいるかもしれません。
しかし、むくみの改善には水分の摂取が大切です。
水分の摂取量が減っても、血管から水分が出るしくみは変わりません。
水分の摂取を控えると反対に、血液の循環が悪くなってしまうのです。
水分補給をすることで体内の血流がよくなり、胎児にもしっかりと血液が届くため積極的に摂取するようにしましょう。
目安は「2L/日」です。
また、妊娠中は血栓症のリスクが「約6倍」に。
脱水は血栓のリスクになるため、こまめな水分摂取が大切です。

対策3:軽い運動やストレッチをする

体調がよければ妊婦体操やストレッチで体を動かすとよいでしょう。
散歩もおすすめです。
おなかの張りや痛みが出た場合はすぐに休み、無理せず「10~15分」くらいを目安に行いましょう。

対策4:体を温める

むくみの原因となる血流の悪化を防ぐには「体を冷やさない」ことが大切です。
夏場の冷房による、冷えや冷たい飲み物の摂りすぎには注意しましょう。
お風呂で湯船に浸かると、全身の血行をよくするためむくみに効果的です。
「38~40度」程度のぬるめのお湯に「10分程度」浸かるのがおすすめ。
熱いお湯や長湯は、疲れや貧血を招く恐れがあります。
足のむくみやだるさを感じるときは足湯をするとよいでしょう。

対策5:体を締め付けない服を選ぶ

衣類の締め付けが原因で、むくみに繋がる場合もあります。
むくみやすい状態にある妊婦さんは、ゆったりとした服を身につけるようにしましょう。
マタニティウェアは、おなかがゆったりとした作りになっているものが多く、機能的で脱ぎ着しやすいようにできています。
産後にも着られる授乳口付きのタイプもありますよ。

まとめ

妊婦さんのむくみは、ホルモンバランスの変化、血流量の増加、子宮による圧迫など妊娠による体の変化が原因です。冷え性、運動不足、高齢の妊婦さんがむくみやすいといわれています。
妊婦さんのむくみは生理的なものがほとんどですが、高血圧や尿蛋白を併せて発症している場合には妊娠高血圧症候群と診断されることもあります。
塩分を控える、水分を摂取する、軽い運動やストレッチをする、体を温める、体を締め付けない服を選ぶことはむくみ予防対策になります。ぜひ試してみてください。

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※ほかの保管者のからの声はこちら

さい帯血保管は、赤ちゃんへの「愛」のプレゼント。
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▼さい帯血保管について、もっと詳しく

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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