坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

いざ出産が近づいてくると、いろいろと気になってきますよね。

赤ちゃんとの対面にワクワクする反面、疑問や不安のある方もいらっしゃることと思います。特に出産時の陣痛については、みなさん気になるところでしょう。

今回は、その陣痛について私の体験も交えてお話させていただきます。

陣痛ってどうして起こるの?

陣痛と聞くと、強い痛みを連想する方が多いのではないでしょうか。

そのようなイメージが先行しがちな陣痛ですが、なぜ起こり、どのように痛むのでしょうか。まずは陣痛についての基本的な知識について見てみましょう。

陣痛とは、ひとことでいうと「赤ちゃんをおなかの外へと生み出すための子宮の筋肉の収縮運動」のことです。赤ちゃんが出てくる準備が整ったら、ママの意思とは関係なく起こり、痛みが起こっている状態と痛みが止んでいる状態を繰り返します。

 

子宮の収縮に伴い、おなかの張りや痛みが発生しますが、陣痛には大きく分けて3種類あります。

前駆陣痛・・・出産準備のために起こる不規則な子宮収縮

本陣痛(分娩陣痛)・・・赤ちゃんを生み出すために約10分間隔に起こる子宮収縮

後陣痛・・・出産後、大きくなっている子宮を元に戻すために起こる子宮収縮

それぞれの陣痛がどのようなものか、気になりますね。

ひとつひとつ見ていきましょう。

 

出産準備の始まり ~前駆陣痛~

いつ出産になってもおかしくない時期に入り、出産の準備が整うと子宮が収縮を始め、おなかの張りを感じ、徐々に痛みを伴ってきます。これが陣痛の始まりです。

私自身の場合、それは39週目に入ってすぐやってきました。

分娩開始前によくある前駆陣痛は不規則な感覚で痛みも軽く、妊婦さんはまだ余裕がある方も多いのではないのでしょうか。しかし、痛みを伴うため、分娩の開始と間違えることがあるそうです。

私も出産が近くなるにつれて、おなかが張ることはあっても、痛みは感じていなかったので、初めて痛みを感じた時に、どの程度の痛みが前駆陣痛なのかわからず、慌てて本陣痛かも!?と産院に連絡してしまったことを思い出します。

前駆陣痛の時間は個人差があり、数秒で終わることもあれば、数時間続くこともあるようです。

私自身は生理痛の酷い状態のような痛みで、鈍痛が長く続き、耐えられなくて夜に眠れませんでした。ただただ痛みに耐えることに必死でした。

また、痛みも人によって違うようです。私は痛みに弱いのか?けっこう痛かったですが、ママ友に聞くと、あまり痛みを感じない人もいて・・・本当に人それぞれなんだなぁと思いました。

 

いよいよ本格的な陣痛 ~本陣痛~

一般的に陣痛が10分間隔であれば、分娩の始まりとなります。いわゆる本陣痛の開始です。ここから「子宮口全開(約10cm)」を目指して陣痛に耐えていきます。

私の場合、前駆陣痛の時点でかなり痛かったのですが、陣痛が弱いと言われ、陣痛促進剤を点滴しました。それでも弱いと言われ、一旦中断し、翌日に再トライ。薬のおかげか、強い陣痛がきて必死に耐えること、そこから22時間。やっと出てきてくれました。

そのような流れだったので、どこまでが前駆陣痛で、どこからが本陣痛かはわからないまま本陣痛・出産へと進んでいきました・・・

私はこの陣痛の痛みに耐えることが強く記憶に残り、正直、分娩台にいた時の記憶がほとんどありません(笑)

このように、本陣痛は前駆陣痛に引き続き起こったりします。なかには、前駆陣痛がほとんどなく、突然に本陣痛が始まる人もいるそうで、本当に色々なパターンがあります。

初産婦・経産婦さんでは、お産の始まり方や進み方に差があります。また、何度もお話ししているように個人でも違いがあります。

入院のタイミングは、病院に連絡して適切な指示を受けてくださいね。

 

出産後もまだあるの? ~後陣痛~

陣痛に耐えて無事に出産し、赤ちゃんと対面することができたらホッとしますよね。

しかし、まだ陣痛はあります。いわゆる後陣痛です。

えっ?まだ陣痛あるの??と思われるかもしれませんが、ご安心ください。一般的には本陣痛のような激しさはなく、母体回復の過程のひとつです。

赤ちゃんが生まれると子宮は収縮し、おへその部分まで下がってくるそうです。子宮を戻そうと、後陣痛と呼ばれる微弱陣痛が起こります。

また、子宮が収縮することにより、子宮と胎盤に栄養を届けるために発達した血管を収縮させて出血を止める大切な役割があります。

子宮の収縮ですから、個人差はありつつも分娩後数時間以内から痛み出し、出産当日から翌日あたりが強く感じ、3日後くらいには落ち着いてくることが多いようです。

また、授乳する際には、オキシトシンというホルモンの影響により、後陣痛がより強くなるそうです。オキシトシンは乳汁を分泌する作用のほか、後陣痛を促進させる作用もあるからです。

ちなみに、私自身は後陣痛の痛みはほとんど記憶していません。しかし、出産よりも後陣痛がつらかったと言っているママ友もいたので、本当に人それぞれですね。

最後に

これから出産を迎える皆さん、陣痛に不安を感じるかもしれませんが、何も知らないことが最大の不安だと思います。

色々な経過を辿るということをご理解いただき、知らないことによる不安が和らいでいただけたら私もうれしいです。おなかの中に一緒にいた赤ちゃんと会うために必要な試練だと思うと頑張れそうな気がしませんか?

赤ちゃんもママに会えるのを楽しみにしています。どうぞ赤ちゃんに会えるその日を迎えるためにお体を大切になさってください。良いご出産をお迎えください!

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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