陣痛への心の準備と楽に乗り切るツボやグッズ

臨月に入られると、赤ちゃんにもうすぐ会える!と期待も膨らみますね。一方で、陣痛の痛みに耐えられるかな、とご不安なママさんも多いのでは?

今回は、陣痛を乗り切るために、2回の出産を経験した私が「心の準備」と「陣痛を少しでも楽に乗り切るツボやグッズ」についてご紹介します。

 

「心の準備」編

陣痛に対するイメージは、もちろん「痛い」ことかと思います。私も最初の出産の際、痛みはどのくらい強いのだろう?

よく悲鳴を上げている妊婦さんのシーンがあるけれど、叫ぶほど痛いのか?と、とにかく 陣痛=ネガティブな気持ちで捉えておりました。

実際、最初の陣痛がきたときにどうなったか。

痛みを味わいすぎて、泣いてしまい、結果、呼吸が浅くなったり、気力・体力を高速に消耗していきました。

もし、自分がもう少し陣痛に対して、明るく・ポジティブなイメージをしていたら、呼吸も深くなり、気力・体力を温存できたのではと身をもって感じました。

たしかに、陣痛の痛さはつらいです。

しかし、陣痛は自分のからだが子宮を収縮させて、赤ちゃんを誕生させるエネルギーです。

ですから、陣痛を赤ちゃんに会えるためのからだの強力なパワーがきた!と前向き・ポジティブに考えるのはいかがでしょう。

イメージを良く・明るく・前向きに持つことで、痛みを感じるよりも、赤ちゃんに会える気持ちが、自分を支えてくれると思います。

出産の時間は、初産なら約12~15時間、経産婦さんでも約5~7時間といわれています。

体力・気力が少しでも持続するように、まずは良いイメージを描いてください。

 

「陣痛を少しでも楽に乗り切るツボやグッズ」編

心の準備が整ったら!

次は、陣痛を少しでも楽に乗り切るツボやグッズをご紹介します。

・ツボ

くるぶしの内側から手の指4本くらい上の位置にある「三陰交」を3~4秒かけてゆっくり押してみてください。このツボは、お産だけではなくて生理痛や冷え性、産後の回復にも効果があるといわれています。

私も、2回目の出産の際に分娩台でツボを押して貰ったり、足先を温めてもらい、気分が良くなったのを覚えています。

ただし、ツボ押しの練習を予めする場合は、妊娠中はツボを押すことで、早産に繋がることもありますので、助産師さんに確認をとってください。

・うちわ

陣痛の最中は、とてもからだが暑い!と感じることが多いです。パパさんや周りの家族に仰いでもらうと気持ちが良いものです。

・ソックスやレッグウォーマー

暑い!と申しましたが、足元が冷えると血行も悪くなりますので、季節問わず、履かれると良いと思います。

・ヘアゴム

陣痛中は、暑さに加えて、痛みに耐えようといろいろな姿勢になるせいか、いつの間にか髪が乱れます。長い方は、結ばれると断然楽です!

・テニスボール、ゴルフボール

強いいきみ感が出てきたときは、パパや助産師さんの手を借りて、テニスボールやゴルフボールを肛門の辺りに当てて、押してもらいます。同時に息を吐くと、いきみ感が逃がせます。

・ペットボトル用ストロー

陣痛では、いろいろな姿勢で、痛みの波を乗り切る場面も出てきます。どんな姿勢でも、きちんと水分補給ができるように、ストローは持参した方が良いかと思います。

・お気に入りのタオル、ハンカチ

汗を拭くお気に入りのタオルやハンカチがあれば、何気ない動作の一つでも気分が上がります。陣痛の波がやってきたタイミングで、ハンカチを握りしめ、痛みの波が引くのを待つこともできます。お気に入りの物でも、勝負?タオルやハンカチでも、もちろん!ぜひお持ちください。

まとめ

陣痛に対する心の準備や楽に乗り切るツボやグッズについてご紹介しましたが、少しでも良いお産に結びつくことがありましたら幸いです。

陣痛の先には、赤ちゃんが待っています。

私は10年前、陣痛が途中で微弱になり、誘発剤でもう一度陣痛を起こし、長時間の陣痛の末、出産した経験があります。

しかし、どんなに長時間の陣痛があっても、赤ちゃんが誕生した瞬間に幸せ!!と思いました。

それまでの陣痛の痛みの辛さは、不思議ですが、全て「一瞬」で消えました。

もし、臨月に入られている妊婦さんでしたら、体調が良いうちに、ご出産やご入院の準備を早めにされて、リラックスできる時間を増やしてください。

そして、ご出産や陣痛のイメージを明るく・ポジティブに持っていただけたら、さらに赤ちゃんに会えるのが楽しみになると思います。

良い出産をお迎えください。スタッフ一同応援しております。

 

参考文献

はじめてママとパパの本 妊娠・出産 ガイドBOOK/ Gakken

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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