2021年12月14日
赤ちゃん

新生児の病気の特徴と発熱

ご出産おめでとうございます。天使のような赤ちゃんとの生活、ご家族みなさまでお喜びの中にいらっしゃると思います。赤ちゃんとの新生活は幸せなこともいっぱいですね。一方で、赤ちゃんの健康について、とても気にされていることと思います。特に初めてのお子さんでしたら、生まれたばかりの赤ちゃんのご様子については、特に気がかりではないでしょうか。
今回は、赤ちゃんの病気の特徴と発熱について、ご説明いたします。

新生児・赤ちゃんの病気の特徴

新生児・赤ちゃんの病気の最大の特徴は、進行が早いことです。また、月齢が低いほど、症状が全身に及びやすく、発熱や下痢、嘔吐によって脱水症状を起こすことがあります。

他方で、病気の山を越えると、回復するのも早いです。一歳未満の赤ちゃん、特に生後半年までの赤ちゃんは、白血球の機能も未熟といわれています。赤ちゃんがいつもの様子と違う、体の異変があるという場合にすぐ対応することが赤ちゃんの健康を守る上で大切になってきます。

体の異変に気がつくための4つのポイント

特に初めての子育てでこのような視点で赤ちゃんを観察するのは、なかなか難しいことですよね。(私も特に最初の子育ての際に大変ハードルが高く感じました!)赤ちゃんの体の具合や異変は、どんなことを基準に考えれば良いのでしょうか?以下をご参考ください。

①体温を測る

赤ちゃんの平熱はご存知ですか?赤ちゃんとの生活では、スキンシップも多いため、ちょっと熱いかな?と感じた時に本当に熱があったというママも多いかもしれません。しかし、意外と平熱を知らないことも多いので、確認をするのが一番安心ですね。
コロナ禍においては、大人も体温を測る機会が多くなりましたが、理想の体温の測り方は、朝起きた時・昼食前・夕方・就寝前の1日4回です。こんなに沢山測定するのは、とても難しいので、1日1回、毎日同じ時間に計りましょう。パパにお願いしても良いかもしれませんね。

②母乳やミルクの飲み具合を確認する

授乳間隔や量はいつもどのくらいでしょうか?授乳、ミルクのメモをつけるのも良いかもしれません。

③ご機嫌

ご機嫌がわかるバロメーターとしては、目を動かしたり、辺りを見渡したり、手足を動かしているか?また、赤ちゃんが心地良さそうにしているか、という点もポイントです。

④睡眠の具合

気持ち良さそうに眠っていますか?何時間くらい眠ることが多いですか?

新生児の発熱、受診のタイミングは?

3カ月未満の赤ちゃんは、たとえ元気であっても容体が急変することがありますので、受診することが必要です。先ほど挙げた4つのポイントを参考に診療時間外でも受診すべきかを判断する必要が出てきます。
38度以上の発熱がある場合は、診療時間外でも至急受診するようにしましょう。

・熱が37.5~38度未満の場合

元気がない、食欲がない、機嫌が悪い場合は診療時間外でも受診が必要です。元気で、おっぱいやミルクをよく飲む場合は、診療時間内に受診しましょう。

・熱が38度以上の場合

元気がない、食欲がない、ぐったりしている、機嫌が悪い場合は、診療時間外でも受診しましょう。
元気で、水分がとれていれば、時間内に受診を推奨する病院もあります。病院に行く前に電話で状況を伝え、確認してみましょう。

・緊急の場合、時間外受診の方法は?

赤ちゃんの様子が急変した場合は、落ち着いて救急車を呼ぶ、または時間外でも受診する方法をとりましょう。日頃から、緊急時に慌てないように、ママ、パパで、緊急の場合の連絡先を確認し共有していると安心です。
救急車は119
小児救急電話相談は♯8000
時間外受診は自治体ホームページ、自治体広報誌などを参考に。

新生児~2カ月で発熱あり、元気がない場合に考えられる病気

赤ちゃんに鼻水、咳などの症状がある場合は、風邪と診断される可能性もあります。しかし、この時期、発熱があり、いつもと様子が違う、元気がない場合に心配される病気は「細菌性髄膜炎」や「敗血症」です。
細菌性髄膜炎は、脳の表面を覆っている髄液に最近が感染する病気で、敗血症は全身の血液の中に広がってしまう病気です。
これらの病気は髄液や血液を採取して、最終的には菌の存在を証明することになるので、入院施設で検査することになります。

さいごに

赤ちゃん、特に新生児は、ついこの前までママのおなかの中に存在していた本当に特別で愛しい存在です。ママやパパ、ご家族にとっても何時間でも見つめていられる、天使ちゃんだと思います。
一方で、赤ちゃんの健康を守るため、声なき声をキャッチするため、ご機嫌、おっぱいやミルクの飲み具合、睡眠の時間、体温の確認など、さまざまな様子を観察することが何より大切かと思います。産後は、ママの体も回復するのに時間が必要です。
家族で協力して、かわいい赤ちゃんの様子を確認なさってください。

◆参考
松永 正訓『子どもの危険な病気のサインが分かる本』講談社
『赤ちゃんの病気 新百科』ベネッセコーポレーション
『赤ちゃん・子ども病気百科』主婦の友社

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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