最近、コロナが心配で出掛けられない・・・
そんな妊婦さんは多いのではないでしょうか。
仕事は在宅やオンライン会議が増えていますが、産婦人科には直接行かないわけにいきません。
産婦人科で行われる母親学級。もう行かれましたか?
母親学級、本当は行きたかったけど、緊急事態宣言で中止!
人数制限で予約ができない!開催日数が少なすぎる!!
もう母親学級なんてよくわからないし、出かけるのも怖いし、行かなくて良いか・・・
ちょっと、お待ちください!
さすがに妊婦健診はオンラインでは難しいですが、母親学級ならオンラインでもやっていますよ。
そして母親学級は必ずしも自分が通っている産婦人科で受ける必要はないのです。
各市町村が主催するもの、ベビーグッズなどを取り扱う専門店やメーカーが行っているものもあります。
これからの時代、安心して受けられるオンラインで、気軽に母親学級に参加してみませんか?
母親学級、そもそも何をするの?
母親学級は前期と後期にわかれている場合が多く、それぞれ内容が異なります。
前期に行われるものは、妊娠中の過ごし方が中心です。
妊娠中の食べ物や栄養管理、体重管理といった健康に妊娠期間を過ごすために必要なことを勉強していきます。
また病院によっては、バースプランや病院内の施設について説明があります。
そして、後期に行われるものは、出産や育児についての具体的な内容です。
例えば、陣痛から出産までの流れ、呼吸法、入院のタイミングや入院前に準備するもの、産後の過ごし方や母乳のこと、育児について、など様々です。
出産を目前に控えた妊婦さんの不安を解消できるよう、各病院などで取り組まれているようで、病院によっては、経産婦さんであっても後期の母親学級を必須にしているところもあるようです。
オンライン母親学級にデメリットはある?
オンラインになるデメリットとしては、まず、実感が得にくいことが挙げられます。
オンラインは決められたアングルからの映像となるため、赤ちゃんの抱っこの仕方などをレクチャーされても、リアルには掴みにくい部分があるかもしれません。
そして、本来なら赤ちゃんの人形を使って体験できるようなことも体験できません。
また例えば手元がよく見えないと感じても、指摘しにくく、そのままになってしまうこともあるかと思います。
次に、交流が図りにくいことです。
会っているなら、横にいる人にちょっと話しかけたりもできますが、オンラインの場合は、参加者全員と話すことになります。
母親学級に参加することで、お友達ができるというケースがありますが、気が合いそうな人がいても、オンライン上ではなかなか連絡先の交換とまではいきません。
そのため、気軽に雑談ができないところがデメリットになるのではないでしょうか。
しかし、逆に初対面の人と話すのが苦手な方、交流が面倒で行きたくなかった方にとっては、メリットに感じるかもしれません。
母親学級では、妊婦さん同士の交流に力を入れている助産師さんも多くおられます。
それは、出産・育児で孤立してしまわないようにという思いがあるからです。
子育ては1人ではなかなか難しいものです。早いうちから交流を図ることで、他の人も自分と同じように不安なのだと気づけて、安心感に繋がります。
たとえオンラインであっても、みなさんが今抱えている不安や心配事について聞くことはできますから、きっと共感できる場面はあるはずです。
オンライン母親学級はどこでやっているの?
では、オンライン母親学級はどこでやっているのでしょうか?実際に調べてみました。
現在は、全国の様々な病院で行っています。しかし、決して多くの病院ではありません。
そして病院の場合、そこで出産予定の妊婦さんが対象となります。
まぁ、これは残念ながら当たり前のことですよね・・・
他院での出産を予定している方を有料で受け入れているケースもありましたが、ごく僅かだと思います。
ご自身の通う産婦人科でオンラインをやっていない場合、一番受けやすいのは、各市町村など自治体で実施しているオンライン母親学級です。
やっていないところもあるとは思いますが、まずは一番目の選択肢ではないでしょうか。
また自治体によっては、その動画をアップしてくれているケースもあります。
これなら、その市町村に住んでいなくても見ることができますね。
次にお勧めしたいのは、ベビーグッズのメーカーさんやベビーグッズを扱う小売店さんなどが行っているオンライン母親学級です。
検索してみると、たくさんの企業さんが定期的に行っていました。たくさんのママたちの声を知る企業さんならではの母親学級になっているのではないでしょうか。
また最近では、YouTubeでもたくさんの動画が上がっています。
母親学級で検索しても良いですし、例えば「沐浴」など、知りたい項目で検索しても色々出てきます。
双方向のコミュニケーションはできませんが、本で読むよりわかりやすいはずですから、知識としてインプットするには手軽で良いかもしれませんね。
オンライン時の注意点
リアルタイムで受けるオンライン母親学級の場合、まず気をつけていただきたいのは、照明です。
対面で感じの良い人でも、顔が影になっていると感じが悪く映る、これがオンラインの特徴です。昼間の時間帯なら太陽光が顔にあたる場所にすると綺麗です。
そのとき、横からあたって顔半分が影になることがないよう、左右均等に当たる場所を探しましょう。なければお部屋の照明の位置に合わせて、良い感じに映る場所を探しておくと良いですよ。
次に背景です。
背景を加工して、部屋を映さないでおくことも出来ますが、加工すると自分と加工している背景の境目に違和感があり、動きによっては汚く見えることがあります。
白い壁が明るく綺麗に映りますが、カーテンや扉など、とにかくシンプルな背景がお勧めです。
ごちゃごちゃとした雑貨類は、その時だけでも移動して映らないようにしておきましょう。
そしてWi-Fi環境など、接続についての確認。
使用するアプリのインストールや使用方法の確認。自分のマイク、スピーカーの確認。音量の調節など。初めての方は、当日までにちゃんと使えるようにしておくと良いですね。
最後に
今は感染リスクを減らすためですが、これからの時代はオンライン母親学級が主流になるかもしれません。
しかし、多少面倒でも直接会うからこそ知れる情報も多い。
そのあたりのメリットやデメリットを考えて、母親学級は直接行って受けるか、オンラインにするか、賢く選択していきたいですね。
この記事の監修者

坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー