Honey! OK?
現在10歳・5歳の子育て中の私は、かつてアメリカに一年間留学したことがあります。ホストファミリーのお母さんに「honey!」って呼ばれて、最初は私がハチミツちゃん?と?マークだったのですが、英語では「かわいいわが子」をhoney!と表現するようで、英語のセンスって素敵!と感心していました。
すっかり余談から始まってしまったコラムですが、「妊婦さんはハチミツを食べてOK?」と一歳未満の乳児には与えてはいけない食べ物なので、ご心配な方も多いと思います。
結論からして、「大丈夫!」とのことです。
理由は、以下のようになります。専門家の著作物より抜粋してみますね♪
「ハチミツは、自然のものなので、ボツリヌス菌の胞子が含まれていることがあります。ボツリヌス菌は、食中毒を起こす原因菌の一種。わたしたち成人は、ハチミツと一緒に含まれるボツリヌス菌が体の中に入っても、胃酸や腸内細菌によって撃退することができるので問題はほとんどない。一歳未満の乳児は、消化器官や腸内細菌の状態が未発達で、そこにボツリヌス菌が入ってくると、菌をガードできずに、一気に繁殖し「乳児ボツリヌス症」というトラブルを起こすことがある」
なるほど、妊婦さん、また授乳中の方も、これで安心してハチミツを口にすることができますね♪
ハチミツ、Welcome!な食品です♡
ハチミツについて調べていくと、そのパワーに驚かされました。
「何となく、身体に良い食品」としか認識がなかった私ですが、たくさんの効能があるようなので、その中より3つ、ぜひみなさんにもお伝えします。
①まず、ハチミツは疲労回復に効く!とのことです。
ハチミツの糖質は、分解の手間なく吸収される「単糖類」で、即エネルギーに変換されるとのことです。通常の食べ物からとった糖質は、消化器官で分解されてから吸収されるのですが、ハチミツはこの分解の必要がないので、身体に即エネルギーとして補給されることになります。
妊婦生活では、おなかが重くなったり、睡眠も浅くなったりと、何かと身体が疲れやすくなりませんか?
「即エネルギー!」この言葉を聞くだけで、元気が出てきます(笑)
②腸の調子を整える、便秘を改善する!
ハチミツには、ブドウ糖、果糖の他にオリゴ糖も含まれていて、オリゴ糖は、腸の中で善玉菌であるビフィズス菌のえさになり、ビフィズス菌を増やす作用があるとのことです。この菌が増えれば、腸内環境が改善され、腸の働きが良くなり、便秘などの改善にも繋がるようです。
妊婦生活では、便秘などのマイナートラブルで悩まれる方も多いと思いますが、この場合にも、ハチミツが役に立つかもしれませんね。
③次に、砂糖より甘みが強く、エネルギーは控えめ!ハチミツと砂糖を比べると、下記のようになるそうです。
100g当たりのエネルギー
ハチミツ294kcal/砂糖384kcal
同じ甘さはハチミツ大さじ1杯=砂糖大さじ2杯
なるほど、低カロリーの食品!なのですね。
妊婦さん生活では、適切な体重増加が求められ、私も検診の度に体重計に乗るのにドキドキしていました。
甘みが強いのに、エネルギーは抑えられるとしたら、ヘルシーなハチミツを利用しない手はないですね!体重管理にも役立ちそうです!
ただし、砂糖の代わりにハチミツを使う場合は、注意が必要とのことです。
「単純に大さじ1杯の砂糖を同じ大さじ1杯のハチミツに置き換えると、甘くなりすぎて、エネルギーも増えてしまいます。
料理や飲み物に使う時に同じ甘さをキープしたいなら、ハチミツの分量を大さじ半分に留めましょう」
妊婦生活にも、その後の子育て生活にも、ハチミツさんよろしくお願いします♡
ここまで書き終えた私は早速はちみつ紅茶を作ろうと思っています!何となく良い食品ではなく、すごい効能の食品!と分かりました。自分の身体だけではなく、家族の健康にも一役買いそうです。
お母さんになってから、考えるようになったことは、家族の健康や元気は、何にも代えがたい幸せなこと、ということです。
そのためには、身体の元気を維持しなくてはならない。
元気でいるために、何を食べたら良いのか、食生活について、考えたり悩んだりするようになりました。
今、妊婦さんのみなさんも、ご自分の召し上がったものがそのまま栄養になり、赤ちゃんに送られると思うと、いろいろと気を使いますよね。
食べることは、生きること。
家族と自分を大切にするための私の永遠のテーマでもあります。
とはいえ、いつもいつも食事や栄養に気を使っているかというと、家族のみんな、ごめんなさい、まだまだ道半ばなお母さんです・・・
今日は、みんなにもハチミツ紅茶を入れますからね♪ハチミツさんよろしくお願いします。
ここまで、ご覧いただきありがとうございます。
妊婦のみなさん、もしよろしければお買い物リストに「ハチミツ」を加えて、さまざまな効能を取り入れてみてください☆
参考文献 「驚きの効果 ハチミツ&酢のパワー NHK出版」
この記事の監修者

坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー