2021年7月9日
出産準備

マタニティークラスで充実したマタニティーライフを!

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

充実したマタニティーライフを!

妊娠してから出産まで十月十日といわれていますが、その期間を充実したマタニティーライフにしたい!と思っている方は多いはずです。

理想のマタニティーライフを送るにはどのように過ごしたら良いでしょうか?

 

マタニティークラスに通う

一口にマタニティークラスといっても、様々なクラスが開講されています。

妊娠中に産婦人科や自治体で受けることができる妊婦さん用の教室もマタニティークラスですし、習い事として通うマタニティースポーツクラスや赤ちゃんが産まれた後に役立つベビーマッサージ等のクラスもマタニティークラスと呼ばれます。

妊婦さんにとって、外出することは億劫になりがちですが、充実したマタニティーライフを送るには積極的にこのようなクラスに参加することも大事です。

産婦人科や自治体で開催されているマタニティークラスでは、妊娠中の栄養や出産への心構え等を学ぶことができ、産婦人科によっては参加必須の場合もあるので、多くの方が参加されているでしょう。

それとは別に、自分のやりたいこと、学びたいことを習い事として学ぶマタニティークラスについて、どのようなものがあるのか詳しく見ていきましょう!

 

マタニティースポーツクラス

妊娠中の習い事として一番に思い浮かぶのが運動系の習い事ではないでしょうか?

実は出産や育児には十分な体力や筋力が必要になるので、妊娠中に適度な運動を取り入れることは理にかなっています。

一昔前までは、妊娠中のスポーツといえばマタニティースイミングが主流でしたが、今はそれに加えてマタニティーヨガやピラティス、マタニティービクス等、様々な種類のマタニティースポーツクラスが開催されているので、興味があるものから体験してみて、自分に合ったマタニティースポーツクラスを選んでみましょう。

マタニティースイミングは陸上よりも抵抗を受ける水の中で行われるため、同じ運動を陸上で行うよりも運動量が上がります。また、赤ちゃんの成長により妊娠前より重くなっている身体を支えてくれる関節に優しいこともメリットのひとつです。

マタニティーヨガやピラティスは他のスポーツとは違い、走ったり歩いたりという運動ではなく、マット上でポーズを取っていきます。一つのポーズを長く取ることもあるので、筋力の向上やお産の時の呼吸の練習にもなりますよ。赤ちゃんの成長につれて、歪んできてしまっている骨盤を整える効果があるともいわれています。

マタニティービクスは妊婦さん用のエアロビクスのことで、音楽に合わせてステップを踏んだり、全身を動かしたりするエクササイズです。他のマタニティースポーツクラスより強度は高めになりますが、音楽に合わせて身体を動かすのが好きな方にはピッタリです。

 

体力や筋力の向上や気分転換のためにも、マタニティースポーツクラスに参加してみてはどうでしょう?普段の生活よりも激しい動きをするので、安定期に入り医師に許可を貰ってから参加してくださいね。

 

産後のためのマタニティークラス

マタニティースポーツ以外ではどのようなクラスが開講されているでしょうか?赤ちゃんが産まれてからの生活に役立つクラスも多々開講されていていますので、どのようなマタニティークラスがあるか見ていきましょう!

最近では多くのママやパパが取り入れているベビーマッサージですが、これもマタニティークラスとして開講されています。ベビーマッサージは生後1カ月程度から始めることができ、赤ちゃんへのマッサージで赤ちゃんとママやパパとの絆を深めるといわれています。赤ちゃんと見つめ合ってマッサージしてあげる時間は、ママやパパにとっても幸せを感じる時間になりますよ。

産後に赤ちゃんと一緒にベビーマッサージのクラスに通うこともできますが、気をつけることやコツがたくさんあり、これでできているのかな?と不安になってしまったりもします。赤ちゃんが産まれる前にベビーマッサージについて学んでおくと、スムーズに赤ちゃんと触れ合いの時間を楽しめるので、マタニティークラスとしてもベビーマッサージのクラスが開講されています。

私の場合は産後に初めてベビーマッサージのクラスに参加したのですが、初産だったこともあり、赤ちゃんとの触れ合いにも慣れておらず、最初はなかなか上手くマッサージをしてあげられませんでした。妊娠中に数回だけでもクラスに行っておけば良かったと少し後悔しているので、私のように赤ちゃんとあまり触れ合ったことがない妊婦さんには特にお勧めです。

その他、欧米ではよく使われているベビーサインというものがあります。まだ言葉が話せない赤ちゃんが簡単な手話でママやパパとコミュニケーションを取ることが目的とされており、日本でも少しずつ浸透してきています。これも妊婦さん用のクラスが開講されています。赤ちゃんが産まれてからの忙しい生活の中でママにとって新しいことを学ぶのは大変なので、ベビーマッサージと同様に妊娠中に学んでおくのも手です。

 

最後に

紹介したマタニティークラスの中で興味のあるものはありましたか?

興味があるものにはどんどん参加してみましょう!

体調が許す限り、皆さんのマタニティーライフがより充実したものになるように色々なことに挑戦してみてください!

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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