初めての出産が、急遽帝王切開に
私には、5名の子供が居ます。
出産のおしるしなのか分からず、不安もありましたので、産院に向かい診察してもらいました。そこで、検診時には分からなかった胎盤剥離になっていて羊水が出血で濁っていることと、胎盤が半分剥がれているので赤ちゃんに栄養と酸素が半分しか行っていないことを伝えられました。
赤ちゃんが破水して知らせてくれたので、赤ちゃんも私も大事には至らずにいられると教えて貰いました。『緊急帝王切開で、赤ちゃんを誕生させます』との先生の言葉に、初めての出産が帝王切開になるとは、全く思っていなかったこともあり、不安で涙を流しました。また、里帰り出産で実家に戻り間もない時であり、まだ出産準備もしていなかったことも不安のひとつでした。
一刻も早く、「帝王切開を」と言われるがままに手術室に行ったのを覚えています。
そして、出産。
その後、赤ちゃんを総合病院に搬送するために、救急車が産院前に待機していました。
無事に帝王切開で赤ちゃんが誕生し、一瞬だけ顔を見たのですが、そぐに救急車に運ばれました。
帝王切開に回数制限はない?
初めての出産が帝王切開だったので、二人目以降も帝王切開だと先生から説明がありました。二人目に通常分娩する方もいるようですが、リスクがあるので当院では帝王切開だと。
雑誌や帝王切開された方のお話では、帝王切開は3回までと聞いていましたが、私が出産した産院では、何度でも大丈夫と聞いてビックリしたのを覚えています。
私は、帝王切開の際、下半身麻酔ではなく、硬膜外鎮痛による帝王切開でした。それは無痛分娩の方法です。それを聞いて、今後妊娠しても何度でも帝王切開が出来ると安心しました。そして、一人目を出産した1年3ヶ月後に二人目を帝王切開で出産しました。
二人目の時は、緊急帝王切開ではなかったので、心の準備と気持ちの整理があり、手術中も先生や看護師さんと会話したのを覚えています。
手術して数時間後には、体力回復の為に歩き、母子同室で赤ちゃんと一緒にいました。
それからも3度の帝王切開を経験し、回数を重ねるごとに余裕が出て来ました。
人間って、慣れって、凄いなぁと思っています。
私は、帝王切開の傷跡は10センチ程しか無くてほとんど目立ちません。ビキニを着ても見えない位置の傷跡です(笑)
帝王切開でも出産の大変さは同じ
今では、合計5回の帝王切開をして、18歳、17歳、15歳、10歳、そして7歳の母親になりました。
帝王切開なので、陣痛の痛さを経験していませんが、子宮内で育て、出産し、育児することには変わりなく、出産の大変さは同じだと思っています。
妊娠・出産・子育てには1人1人のプロセスがあり、帝王切開の経験の方でも1人1人さまざまなことがあります。
これから出産される方へ、少しでも私の経験で勇気と元気を与えられると良いなあと思っています。
この記事の監修者

坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー