2020年11月13日
妊娠
#浮腫

産前に悩まされた浮腫と妊娠高血圧症候群

経産婦の方の多くは、妊娠中に「浮腫(ふしゅ)」を経験したことがあるのではないでしょうか。これを読んでいるあなたも、もしかしたら浮腫に悩まされいているかもしれません。

足がパンパンになったり、靴下の跡がなかなか消えなかったり、重く不快に感じたりします。私の場合は出産前の2週間ほど、痛いほどに手がむくんでいるのを感じ、辛かった記憶があります。

浮腫とは?妊婦の浮腫は、なぜ起こるの?

浮腫とは血液中の水分が血管の外へしみ出し、細胞の外にたまっている状態のことです。通常、人間の体内では細胞内と細胞外の水分のバランスが保たれていますが、細胞外の水分が多くなることによって引き起こされます。これがむくみ、すなわち「浮腫」です。

一般的に浮腫の主な原因として挙げられるのは、長時間同じ姿勢でいることが多い立ち仕事やデスクワーク、水分や塩分の摂りすぎなどですが、妊婦さんにも起こりやすいのです。

妊婦さんの浮腫の多くは、妊娠に伴う体の変化によって起こります。妊娠の経過とともに、通常足、足首、脚などの組織に体液が貯留し、腫れてむくんでみえるようになります。顔や手もむくむことがあります。特に臨月の妊婦さんに浮腫が多く見られますが、ほとんどの場合は出産後に自然と解消されるようです。定期検診の際にも妊婦さんに浮腫がないか、確認をされることがあります。私は助産師さんに足首を指で押され、跡がなかなか戻らない状態ではないか確認されました。

妊婦さんの浮腫は、妊娠に伴うホルモンバランスの変化で起こることがあります。

妊娠中に体液が貯留するのは、体に水分を保持させるホルモン多く分泌されるようになるためです。また、大きくなっている子宮が脚から心臓への血流を圧迫することでも、体液が貯留します。その結果、水分が脚の静脈にたまって、周囲の組織にしみ出します。

妊娠中は体内を循環する血液量が増加します。これは、出産時の出血に体が備えようとするためです。血液量が増えることによる足などの浮腫は、ほとんどの妊婦さんが経験する生理的なものといえます。腫れぼったさや不快感がありますが、生理的な浮腫は健康的な妊婦さんにも起こり得るため、それほど心配はないと考えられています

日常生活に支障がない程度であれば、それほど心配はないと考えられます。ただし、まれに妊娠中の病気が原因で起こる浮腫もあるため、ご自身の体に異変がないか注意しておきましょう。

妊娠高血圧症候群に注意!病気が原因で起こる浮腫

妊婦さんの浮腫のなかには、病気が原因で起こるものもあります。たとえば、「妊娠高血圧症候群」で浮腫の症状が見られることも珍しくありません。

以下の症状がみられる妊婦さんは、病気が原因の浮腫が疑われるため担当の医師へご相談ください。

  • 血圧が140/90mmHg以上
  • 片方の脚またはふくらはぎのみのむくみで、特にその部位に熱感、発赤、または圧痛がある場合や発熱がある
  • 手のむくみ
  • 急に悪化するむくみ
  • 錯乱、呼吸困難、視覚の変化、ふるえ、けいれん、急な腹痛、急な頭痛
  • 急激な体重の増加

 

日頃の食生活で塩分を過剰摂取すると、浮腫しやすくなるだけでなく、妊娠高血圧症候群になるおそれがあるためご注意ください。塩分は控えめに、水分は適度に補給しましょう。

実は私も第一子の妊娠中、妊娠中期から血圧が上昇してしまい、毎日血圧を測定し、病院でチェックしてもらうことになりました。赤ちゃんの万が一のことを考慮して、個人病院から、NICUのある総合病院へ転院が決まり、とても不安でした。

その時、一つ前の定期健診の時には全く問題のなかった血圧が急に高くなっていて、びっくりしたのを覚えています。「妊婦さんは、個人差はあるけど出産までに徐々に血圧が上がりやすいから気をつけてね」と助産師さんに言われましたが本当でした。少し高めの時があっても、すぐに下がっていたのが、どんどん下がらなくなり、徹底的に食事の塩分に気をつけて生活をしていましたが、どんどん血圧が上がってしまいました。出産の前2週間ほどから、手の浮腫を感じて痛かったり、たまに頭痛を感じたりして、血圧も高くなってしまったので、担当の医師から「次の検診の時には入院した方がいいと思うので、さらに血圧が上がらなくても入院の準備をしておいてください。高くなったら即入院です。」と言われました。

私の場合は、この2日後、予定よりもひと月ほど早く、急に破水して出産を迎えたため、血圧のために入院をすることはないまま終わったのですが、「妊娠高血圧症候群」は母児への影響が大きく、母体死亡や胎児新生児の死亡の原因となることもあるため、とても心配して生活していました。

最後に

妊婦さんは、塩分を控えた食生活に変えたり、適度に水分を取りながら、簡単な体操など、医師に相談しながら取り入れてみてください。「小さなことかな」と思う体の変化も、気になる事は助産師さんや医師に相談できると安心ですね。

浮腫対策には、ぬるめのお湯に浸かったり、足を少し高く上げて寝たり、弾性ストッキングを着用したりする方法もあります。戸惑うこともあるかと思いますが、無理のない範囲で、毎日変化していく体とうまく付き合っていきましょう。

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