2020年11月11日
出産
#帝王切開

帝王切開って楽なの!? 痛みは?

インターネット検索で「帝王切開」と入力すると「帝王切開 傷」「帝王切開 費用」「帝王切開 リスク」などさまざまなワードに混じって「帝王切開 楽(らく) 」というワードがヒットしてきます。その検索結果を見てみると、「友人に『帝王切開は楽(らく)できるけど出産はやっぱり自然分娩が一番だ』と言われた」、「義母に『帝王切開は楽(らく)なお産だから母性が伝わらず赤ちゃんがかわいそう』と言われた」など、帝王切開=楽(らく)な出産というレッテルを貼られ悲しい思いをしているお母さんの悩みにたどり着きました。某産婦人科医が舞台のドラマの中でも妊婦さんが良い母親になるためにどうしても帝王切開ではなく自然分娩で産みたいと帝王切開を拒否する話があり物議を醸しました。確かに誰もが医療処置の介入しない経膣分娩、すなわち自然分娩ができればそれに超したことはありません。しかし世の中にはさまざまな事情で帝王切開をせざるを得ない妊婦さんもいます。

帝王切開はダブルで大変な出産!

では、帝王切開って本当に楽(らく)な出産なのでしょうか?

実は私も帝王切開は楽(らく)だと思ったいた時期がありました。私は3人の子供を帝王切開で出産しています。長男を妊娠中に赤ちゃんの体に病気があることがわかり、産後の手術のため病巣を傷つけないように帝王切開での出産を選択せざるを得ませんでした。陣痛と出産の痛みを恐れていた私は内心、「帝王切開なら麻酔が効くから痛い思いをしなくてすむなあ。良かった!」と思っていました。実際は長男の出産は、病気のこともあり、なかなか壮絶で(長男出産の詳しいお話はまたの機会に)痛いのどうこうどころではなかったのですが、その後、次男と長女と計3回の出産を振り返ってみて思うことは「帝王切開はダブルで大変な出産」だったということです。

まず、帝王切開は手術です。体にメスが入ります。文字通りおなかを痛めて赤ちゃんを産むのです。これは命がけの行為です。麻酔にもリスクはつきものです。帝王切開はたいていの場合、部分麻酔で行われます。これは、産後の赤ちゃんに万が一の事があった場合、母親に判断をあおぐためだそうです。意識のある状態で手術が行われるのです。手術中に聞こえる医師の会話、電気メスの音、手術特有匂い。お母さんの不安は計り知れません。さらに私の場合麻酔がかかりにくい体質だったようで、なんと帝王切開の手術中、痛かったんです!!次男の出産時は途中から全身麻酔に切り替えられました。長女の出産時には夫が最初で最後の帝王切開立ち会いをしたのですが、痛みにもだえ苦しむ私を見ていられなかったそうです。まるで出産の立ち会いではなく手術の立ち会いだったと。でもそのおかげで帝王切開がどれほど大変なものなのか、わかったと言っていました。麻酔が効きにくいというのは特殊な例だと思いますが、とにかく帝王切開は気力も体力も使う大変な出産です。

もう一つ、帝王切開ならではの大変さは術後の傷の痛みです。手術をしておなかを切ったのですから当然傷口が痛みます。出産した日の夜は寝返りをうつこともベッドから起き上がることも出来ず、赤ちゃんに会えない悲しさと焦りを覚えました。そして次の日からすぐにリハビリです。傷口は痛みますが愛しの我が子に会うために点滴台を押しながら廊下を歩きます。おなかの空いた赤ちゃんが待っています。授乳を始めると子宮が元に戻ろうとする痛み(後陣痛)が襲ってきます。後陣痛と傷の痛みのダブルの痛みを味わわなければならないのです。もはや帝王切開は楽(らく)だなんて口が裂けても言えません!

このように私は自身の出産を通して帝王切開がとても大変な出産であるということを思い知りました。なので、これから帝王切開で出産を迎えなければならない妊婦さんには「帝王切開は楽(らく)だ」という無責任な言葉で傷ついてほしくないのです。帝王切開も自然分娩もどちらも赤ちゃんを出産するということに変わりありません。大切なのは出産時に母子の安全が守られることであり、産後お母さんと赤ちゃんが幸せでいられることだと思います。

意外と多い?いまや4人に1人が帝王切開で出産

さて、帝王切開で出産すると下の子は出産できるの?と不安に思われる方もいるかもしれません。私は前述の通り3人帝王切開で出産しています。病院にもよるのでしょうが、2年以上間隔を開けて3人までは大丈夫だと言われました。また第1子を帝王切開で出産し第2子を自然分娩で出産した友人もいます。

いまや病院で出産する人の4人に1人が帝王切開だと言われています。子供の通う幼稚園の親睦会での出来事ですが、くじ引きで同じテーブルに着いた6人全員が帝王切開経験者でした!みんなで帝王切開あるあるや私の帝王切開自慢をして盛り上がりました。「手術なのに待ち遠しいって不思議な感覚」「術後はあんなに痛くて苦しんだのに子供の成長とともに嬉しい記憶だけが残るのはなぜだろう」「手術が怖かったけど赤ちゃんが無事に産まれてきてくれて良かった。」「あの日手術室で流れていた曲が私の出産の思い出ソング」「あの時とっさの判断で帝王切開を決めてくれた先生に感謝」どれもポジションで幸せな思い出話ばかりでした。出産は決して楽(らく)なことではありません。しかしその先にあるのは待ち望んだ我が子との対面です。どんな出産にもそれぞれのドラマがあります。このコラムを読んでくださった皆様の出産がすてきなドラマになりますよう心よりお祈りしています。どうぞ、よい出産をお迎え下さい!

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