妊娠中の旅行は、OK?NG?
貴女は旅行が好きですか?
お好きな方でしたらもちろん、普段あまり旅されない方も、妊婦生活の思い出作りやリフレッシュのためにお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
でも、妊婦だけれど、旅行はOK?何か特別に気にすることはあるの?
今回はこんなお悩みの方に、現在10歳・5歳の子育て中の私がコラムを書かせていただきます。
まず、結論を先に!一番お伝えしたいポイントをお伝えします♪
旅行は、基本的にしてはいけないというものではない。
しかし、自分と赤ちゃんの身を守るために、特別な配慮が必要!ということです。
この「特別な配慮」というのが、引っかかるところだと思いますので、これから少し細かくなってしまいますが、まとめていきますね。
When? 時期別注意点
おすすめは、安定期に入った頃から28週くらいまでとのことです。
理由は、妊娠初期は、つわりや急激な体の変化で安静が特に求められる時期ですし、控える方がベター、29週以降は出産がいつ来ても、おかしくない時期だからです。
ただし、どの時期においても、医師から止められている場合、ご自分の体調に不安がある場合は、旅行に最適な時期とはいえないので、残念ですが、控えた方が良いですね。
How? 乗り物別注意
自家用車の場合は、長時間座ることの多い車移動。
妊娠初期ですと、つわりで大変だったり、妊娠中期以降は、大きくなったおなかには負担ですので、一時間に一度ほどは、休憩を入れましょう。
また、もし自分が運転する場合は、大きなおなかをシートベルトで圧迫しないように気をつけてくださいね♪
新幹線・電車の場合は、長時間座る場合は、血液の循環が悪くなり、血管内に血の塊ができて、血管が突然詰まる「エコノミークラス症候群」になりやすいので、脚をマッサージ+多めの水分補給をした方が良いとのことです。
新幹線の場合は、もちろん「指定席」を取られると思いますが、私の経験上では、トイレの場所に近い、窓側より通路側など、身のこなしがスムーズな席が取れると、多少楽かなと思います。
それから、万が一ですが、急に電車が止まり、長時間滞在しなければならない不測の事態に備えて、食糧や水分などで困らないようにしておくと万全かなと思います。
飛行機の場合は、航空会社によっては、妊娠9カ月以降の搭乗には、医師の診断書が必要とされる場合もあるようです。また、妊娠中は、新幹線と同様に普段よりも血栓ができやすいため、エコノミークラス症候群を避けるために、脚や体を動かしたり、水分摂取もお忘れなく。
Where? 場所別注意点
ご自分の行ってみたい場所に行けるのが、旅行の醍醐味ですが、やはり、ご自分とおなかの赤ちゃんが無理なく行ける場所が良いですよね。
1、2時間くらいの距離なら、身体への負担は抑えながら移動できるかなと思います。
移動距離から、行先を考えることに加え、移動先がすごく混んでいる人気スポットのような場合も、お身体に負担がかからないことが大前提ですので、スケジュール計画も「妊婦さんバージョン」で設定をお願いします♪
旅行準備、妊婦さんのマストアイテム☆
いよいよ旅行の時期や行先が決まったら、ワクワク、準備も楽しみですよね♪
ご準備でお忘れなくお持ちいただきたいのは、不測の事態に備えての母子健康手帳・保険証です。
それから、緊急の場合に駆けつける病院のリストも挙げておくと良いかと思います。
自宅から、1、2時間の距離でも、気温差が大きい地域もあります。温度調整できる上着などもお忘れなく。
まとめ 思い出作り・旅行の代替案
旅行は、リフレッシュになりますし、思い出作りができますよね♪
私は、残念ながら妊婦生活で旅行はしませんでしたが、長女の妊婦生活の際には思い出作りに家族写真を撮りに行きました。
長男の時の初めての妊婦生活では、思い出作りがほとんどなく、後悔していたので(苦笑)
五歳の娘は、この写真を見るたびに、「私はどこにいるの?」と尋ねてきます。
「ここ!」とおなかを指すと納得の様子です。
私自身、こんな時期があったな、と初々しい気分に浸っております。
また、今年はコロナの影響で旅行を控えておられる妊婦さんも、妊婦生活の思い出をとお考えの方がいらっしゃったら、「家族写真」がおすすめです。
ご旅行にお出かけの方は、have a nice trip!
※参考:「産婦人科医ママの妊娠・出産パーフェクトBook 宋美玄著」
この記事の監修者

坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー