普段から便秘に悩んでいる女性は多いですよね。
便秘による影響で腹部の膨満感や腹痛、吐き気や吹き出物など良いことが一つもない便秘!
妊娠中は普段のようにおなかに力を入れていきんでしまうと「赤ちゃんが出てきてしまうんじゃないか!?」と不安に思う人もいると思います。
便秘薬を服用していた人も妊娠がわかると使えない種類のものもあります。
(妊娠中に処方して貰える便秘薬がありますので、安心してくださいね)
そこで、
・妊娠初期の便秘の4つの原因と対策
・妊娠中の便秘で気をつけたいこと
をご紹介。
また実際に、妊娠中にひどい便秘に悩まされた私の体験談と、やってよかった対応策もご紹介します。
便秘に悩んでいる妊婦さんは、ぜひ参考にしてくださいね。
妊娠初期の便秘の原因と対処法
妊娠初期の便秘には、4つの原因があります。
それぞれ詳しい原因と対処法をご紹介します。
①水分不足
妊娠初期には、つらい悪阻があります。軽度の場合、食事も摂ることができ、嘔吐は我慢できたりしますが、重度になると水を飲んでも嘔吐してしまい、水分を摂取することさえできなくなってしまう人もいます。
水分が摂取しづらくなると便も硬くなり、出しにくくなってしまいます。
■水分不足による便秘の対処法
悪阻で水分摂取がつらい場合は、飲む時間を変えてみたり、温度を変えたりして、少しずつ摂取してみましょう。味がある方が飲みやすかったり、炭酸が飲みやすかったりと人それぞれですが、私は水をペットボトルごと凍らせてタオルを巻いて、ベッド横に置き、昼間に少しずつ飲んでいました。
嘔吐がひどく水分補給もできない場合は、迷わず病院を受診してください!
脱水状態は母子ともに危険です!「悪阻はみんなが耐えているから」と思わず、赤ちゃんのためにも早めに楽になりましょうね。
②食事量不足
水分不足と同じく悪阻によって食べることが困難な場合は、便の量自体が減ってしまいます。それによって便意を感じにくくなり、次第に便秘になってしまいます。
■食事量不足による便秘の対処法
食事ができるようなら、種類を意識して食べるようにしてみてください。
食物繊維には2種類あり「不溶性食物繊維」と「水溶性食物繊維」です。
「不溶性食物繊維」は、大豆、こんにゃく、キノコ類、根菜類に含まれ、便を大きくしてくれるので便意を感じやすくなります。
「水溶性食物繊維」は、海藻、熟した果物、大麦に含まれ、硬くなってしまった便を柔らかくしてくれます。
「発酵食品」の納豆や味噌は、腸内細菌のバランスを整えてくれます。
悪阻がひどい時に無理に食べて吐いてしまうと脱水状態になってしまいますので、ゼリーやシャーベットなど、喉ごしの良いものを食べるだけでも良いと思います。
③運動不足
妊娠がわかると、今までと同じ運動量をこなすことが難しくなると思います。職場でもハードな仕事は避けたり、座ってこなせる仕事に変更したりするなど、周りからの助けもあると思います。
悪阻で動くことも困難になってしまう人もいるでしょう。排便時には腹筋を使いますし、運動不足によって腸への刺激も減ってしまい、便秘になります。
■運動不足による便秘の対処法
無理のないウォーキングは気分転換にもなり、腸への刺激にもなります。動くことがつらい人は手を温めてから、お臍の周りを「の」の字にさするだけでも、腸への刺激になり排便が促されます。
④女性ホルモンの影響
生理前に便秘になる人も多いと思います。これはプロゲステロン(黄体ホルモン)の影響で消化管の働きを抑えてしまうからです。
非妊娠時は生理前にはプロゲステロンが減少するため、生理が始まると便秘が解消される人も多いと思います。しかし、妊娠中は出産するまでプロゲステロンが増え続けるため、便秘が解消されない人も多いです。
■ホルモンバランスによる便秘の対処法
ホルモンに関しては母体にとって、とても大切な役割をしてくれているので「減れば楽になる?」とはいきません・・・
水分摂取・便秘解消に効果のある食ベ物・適度な運動などを試したり、医師に相談するなどして、便秘解消につとめましょう。
妊娠中の便秘でいきんでも大丈夫?流産の危険はある?
「トイレでいきみすぎると流産してしまうのでは?」「おなかの赤ちゃんは大丈夫なの?」と不安になる方も多いと思います。
しかし、妊娠過程に問題がなければ、いきんだことが原因で流産や早産につながるリスクは低いと言われています。しかし、いきむことで痔になるリスクもあるため、そのようなマイナートラブルを回避するためにも便秘を少しでもやわらげましょう。
妊娠初期の便秘解消は薬に頼っても良い?
なかなか便秘が解消されない場合、市販薬は服用せず、必ず医師に相談をして薬を処方してもらってください。
特に妊娠初期は、赤ちゃんの神経や器官に影響を与えることがあります。
医師に相談すれば、妊娠中でも問題ない便秘薬を処方してくれますよ。
【体験談】妊娠中の便秘症状と、やってよかった対処法
私も妊娠初期から産後まで便秘にとても悩まされました。
ここからは、私の妊娠中の便秘体験談と、やってよかった対処法をご紹介します。
つわりが酷く、妊娠初期から便秘に
悪阻がひどく、食事もほとんど食べられなかったので、飲み物も飲める味を探すためにいろいろな種類を買ってきて、一口飲んで吐き気が起きたら、残りは飲んでもらう生活が3カ月続きました。そのため便秘もひどく1週間出ないこともしばしば。
悪阻のある時期は起き上がるのも辛かったので、「便秘だけどトイレ行くのがつらいから良いや」と、あまり気にしていませんでした。
便秘がひどくなった妊娠中期、いきむと出血!赤ちゃんは大丈夫?
妊娠6カ月頃から徐々に悪阻が落ち着き、食べられるようになっても便秘を気にしない生活に慣れてしまっていたので、いざトイレに行くと、いきまないと出ず「切れ痔」に悩まされました。
切れ痔になったのでいきむと出血するときもあり、
「赤ちゃんは大丈夫?」
「まさか流産の兆候ではない?」
とその都度心配になりました。結果的には、便秘でいきむぐらいでは流産にはつながらないことがわかったのですが、
その時はさすがに医師に相談し、酸化マグネシウムを処方して貰いました。
おかげで腹痛が起きることもなく、快便になったので「切れ痔になる前に早く相談すれば良かった」と、とても後悔しました。
切迫早産で安静となった妊娠後期。運動不足から便秘に
そして、妊娠後期に切迫早産になったため、運動不足と大きくなったおなかの圧迫により、再び便秘に。
医師に相談して便秘薬の量も増やしましたが、効き目のない時は、白湯を飲むようにしていました。
白湯も私には効果があったので、ひどい便秘にはなりませんでした。
出産のいきみで痔が悪化!産後の便秘に気をつける日々
妊娠中ずっと便秘に悩まされていた影響もあり、出産のいきみにより「出痔」に。産後も便秘になってしまうと排便の度に出てきてしまうので、ミルクを作るためのお湯を沸かす時に白湯を飲むようにしていました。
産後数年たった今は便秘症状は改善しましたが、妊娠中の便秘が産後にも影響を及ぼすとは思ってもいませんでした。便秘は、食事や運動によって自宅でも改善することができますが、どうしてもつらい時は恥ずかしがらず、医師に相談してくださいね。
まとめ
妊娠初期はつわり、中期や後期は運動不足、また妊娠中特有のホルモンバランスが原因で、便秘になる妊婦さんは多いです。
便秘でいきんだぐらいでは流産につながるリスクは低いと言われていますが、なるべくおなかに負荷はかけたくないですし、痔になっても困ります。
水分・食事・適度な運動で便秘解消につとめつつ、早めに医師に相談して、妊娠中も服用できる便秘薬を処方してもらうのもおすすめです。
便秘を解消して、少しでも快適な妊娠生活を送ってくださいね。
妊娠中だからこそ準備できる!赤ちゃんの未来の健康に備える「さい帯血バンク」とは
妊娠中は、つわり・便秘など様々なトラブルに悩まされますよね。でもそんな不調も、おなかに赤ちゃんが宿っているからこそ。そして今この瞬間も、お母さんと赤ちゃんをつなぐへその緒に流れる血液「さい帯血」が、生まれた赤ちゃんの未来の命を救うことになるかもしれないんです。
さい帯血とは、お母さんと赤ちゃんをつないでいるへその緒を流れる赤ちゃん自身の血液のことです。この血液には体のさまざまな種類の組織の元になる「幹細胞」と呼ばれる貴重な細胞が多く含まれており、これが神経や骨、筋肉などの細胞になったり、障害が起きている場所の炎症を鎮めるはたらきがあることが分かっています。
現在十分な治療方法のない脳性麻痺等の中枢神経系疾患や、自己免疫疾患、自閉症スペクトラム障害等に対する再生医療・細胞治療での利用の可能性が注目されています。
このさい帯血は、赤ちゃんやご家族の万が一の備えとして長期にわたって保管することができます。さい帯血を採取できるのは、出産時のわずか数分間です。血液の採取というと、痛いイメージがありますが、さい帯血の採取はママや赤ちゃんに痛みはなく安全に行うことができます。
民間さい帯血バンクなら、赤ちゃん・家族のために保管できる
さい帯血バンクには、「公的バンク」と「民間バンク」の2種類があり、公的バンクでは、さい帯血を第三者の治療のために寄付・保管されます。
一方民間バンクでは、赤ちゃん自身やそのご家族の将来のために保管します。治療法が確立されていない病気に備える保険として利用できるのが、この民間さい帯血バンクです。
ステムセル研究所にさい帯血を保管する方の多くは、高品質で安全に保管できるという点に注目してくださっています。
<ステムセル研究所の強み>
・民間さい帯血バンクとして国内マーケットシェア約99%
・世界基準の品質と安全性の指標とされるAABB認証を取得
・ISO9001認証とプライバシーマークを取得
・国内最大級の細胞保管施設
・厚生労働省(関東信越厚生局)より特定細胞加工物製造許可を取得
・2021年6月東京証券取引所に株式を上場
詳しい資料やご契約書類のお取り寄せは資料請求フォームをご利用ください。
さい帯血を保管した人の声
■さい帯血の限りない可能性に期待(埼玉県 佐藤 香奈江様)
「初めて妊娠がわかったとき、この命を守ってあげたいと思いました。彼女にはじめて会ったとき、この子を守らなければならないと思いました。さい帯血はまだまだ未知数の宝箱です。
私が彼女に与えた初めての財産であると同時に彼女の持ち物でもあります。何に使うのか私だけで決めるのではなく、彼女と話し合って決めたいと思いました。彼女が使い道を決められるまで、大切に保管してあげたいと思い、ステムセル研究所にお願いしました。将来、公的と民間の区切りなくいろいろな形で使えるといいなと思っています。」
■さい帯血が本当の希望になりました(東京都 M・Y様)
「私の子どもはウィルス性の病気から脳の一部が機能障害となりました。万が一に備えて保管しておいたさい帯血。
治療に効果があると知り、現在は移植治療に向けて準備をしているところです。まさか使うことになるとは思わなかったし、使わない方が良かったのですが、一生に一度きりのさい帯血を保管しておいて良かったと心から思います。」
※ほかの保管者のから声はこちら
妊娠初期は、赤ちゃんの存在をおなかに感じる機会も少なく、儚く思えるその命が無事に成長してくれることを祈る日々ですよね。またお母さんの体調も安定しづらい時期なので、生まれた後の「もしも」のことまで心配するのは難しいと思います。
ただ、さい帯血が採取・保管できるチャンスは、出産後すぐの一度きり。準備は、妊娠中の今しかできません。さい帯血保管という制度があることだけ、ぜひ知っていただきたいと思います。赤ちゃんの無事と健康を願う妊婦さんの、健やかな妊婦生活をお祈りしています。
▼さい帯血保管について、もっと詳しく
この記事の監修者

坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー