妊娠がわかると同時に、ママの体も徐々に変化を始めて、その変化に戸惑いもございませんか?
妊娠初期の状態は?暮らしの中で注意することは?
不安が少しでも軽減できるように、現在2児の母となった私が「妊娠初期にやってはいけないこと」についてご紹介します。
妊娠初期に起こるからだの変化
妊娠初期にはさまざまなからだの変化が起こります。
大きな変化は、やはり「つわり」ではないでしょうか。
また妊娠初期に心配なのが「切迫流産」「流産」のリスクです。
【私の体験談】つわり
妊娠判明後から、胃もたれ、むかつき、吐き気、食欲不振など、つわりの症状が出ることがあります。
妊娠5週から始まり、16週ごろまでがピークと言われています。
私は、2回の妊娠を経験しましたが、いずれもつわりが重く、生きた心地のしないような状態が続きました。食べたら吐く、水を飲むのも大変になってしまい、「悪阻」と診断され入院生活を送りました。
この時、赤ちゃんは大丈夫かなと不安もいっぱいで仕方がなかったのですが、「おなかの赤ちゃんは栄養をもらっているから大丈夫」と医師より励まされて、その言葉を信じて乗り越えました。
つわりで苦しんでいる妊婦さんには、少しでも口にできそうな物を見つけることをお勧めします。
私は、「ごはん」が喉を通らなかったのですが、冬にもかかわらず、冷たいそうめんが食べられることがわかり、これで何とか乗りきりました。
【私の体験談】切迫流産
またこの時期、「切迫流産」の兆候が出ることもあります。
切迫流産とは妊娠22週未満に、出血、下腹部の張りや痛み、おりものの変化といった流産と同じ症状が出ているもので、妊娠が継続している状態のことを言います。
私も、初めての妊娠の際、出血があったのですが、安静にすれば大丈夫ということで、とにかくゆっくり過ごして乗り越えました。
妊娠初期にやってはいけないことは?
おなかの中の大切な赤ちゃんを育む、今までとは違う自分や急な変化に戸惑いがある方もいらっしゃるかもしれません。
では、日常生活では、どのような点に気をつければ良いでしょうか、考えてみたいと思います。
1.飲酒・喫煙
まず、一般的に知られていることかもしれませんが、アルコール・喫煙は避けましょう。赤ちゃんの発育に影響を及ぼす可能性があります。
2.激しい運動
次に、激しい運動は、避けた方が良いでしょう。
例えば、ランニングのような心拍数が上がる運動です。これは、おなかの赤ちゃんに負担になりますので、控えましょう。
それから、腰をひねる動作、おなかを圧迫する姿勢を伴う運動も、赤ちゃんに負担となる可能性がありますので、避けた方が良いでしょう。
一般的にやってはいけないと言われているスポーツは、登山、シュノーケリング、ジョギング、釣り。
例え、やり慣れたものでも、おなかに負担がかかる場合がありますので、医師に相談するようにしましょう。
また、他にも転倒の可能性のあるスポーツは避けた方が良いでしょう。
3.自転車や車の運転
自転車は、おなかに振動が伝わりやすく、転倒の可能性も高いため、避けた方が良いでしょう。
車の運転も、おなかが大きくなってくる時期はおすすめできません。万が一事故にあったとき、通常時は軽症でも、妊娠中はおなかの赤ちゃんや母体に影響が出るリスクがあります。
4.重い荷物を持つ
重い荷物を持つと、腰に負担がかかってしまいます。それが原因で、妊婦さんがなりやすい腰痛や、おなかの張り・出血などを引き起こしてしまうこともあります。重いものは無理をせず、パートナーや周りの方に持ってもらうなど工夫をしましょう。
5.生ものや塩分の摂りすぎ
妊娠中は普段より食中毒になりやすくなっており、もし感染すると赤ちゃんに影響が出てしまうこともあります。そのため、生ハム・ナチュラルチーズ・お刺身・スモークサーモンなどの食品の摂りすぎには注意が必要です。また塩分を摂りすぎることで、妊娠高血圧症候群のリスクが高まるため、普段の食事の塩分量にも注意をして摂取しましょう。
6.自己判断での服薬
市販薬の中には、妊娠中は禁忌の成分が含まれているものがあります。内服薬だけではなく、湿布などにもリスクがあります。頭痛薬、胃薬、鉄剤などをはじめ、その他持病の薬でも、産婦人科医やかかりつけ医に相談すれば、妊娠中でも飲める薬は多くあります。必ず自己判断で服薬せず、まずは医師に相談することが大切です。
妊娠初期でもやって良い運動をぜひ見つけて
とはいえ、妊娠中に体を動かすことは良いことですので、やって良い運動をぜひ見つけてみるのもお勧めです。
例えば、妊婦さん向けに作られたプログラム、マタニティヨガ、マタニティビクス、ウォーキングなど。
コロナ禍において、外出が難しい場合は、動画で妊婦さん向けのストレッチや運動を検索されるのも良いかもしれません。
「からだを大切に」赤ちゃんからの最初のお願いごと
私は妊娠初期の頃、つわりや切迫流産の兆候など、妊娠前の自分からは考えられないような、からだのつらさを感じることにとても驚きました。
自分のからだは、一体どうなってしまうの!?と先が見えない漠然とした不安。
しかし、私は、家族や医師から「赤ちゃんは無事大きくなっている、頑張って」と励ましてもらう中で、このからだのつらさを「ママ、自分のからだを大切にしてね」という赤ちゃんからのメッセージと理解して頑張りました。
「今までのからだとは違うんだよ!からだを大切にしてね」赤ちゃんから、ママへの最初のお願いごとです。
妊娠中は、自分や赤ちゃんに負担がかからないかな?と考えて生活することで、より安心な妊婦生活が送れると思います。
ご心配な症状やトラブルがあれば、医師や助産師さんに相談することも大切かと思います。
素敵な妊婦生活になりますように。
◆参考「初めてのママとパパの本 妊娠・出産ガイドBOOK Gakken」
赤ちゃんの将来の健康に備える「さい帯血バンク」
赤ちゃんがおなかの中にいる時から、姿勢や生活習慣にも気をつけて、赤ちゃんの健康を気遣っているお母さん。その赤ちゃんとお母さんをつなぐへその緒に流れる血液「さい帯血」が、生まれた赤ちゃんのもしもの病気を救うことになるかもしれないのをご存知ですか?
さい帯血とは、赤ちゃんとお母さんを繋いでいるへその緒を流れている血液のことです。この血液には、「幹細胞」と呼ばれる貴重な細胞が多く含まれており、再生医療の分野で注目されています。このさい帯血は、長期にわたって保管することができ、現在は治療法が確立していない病気の治療に役立つ可能性を秘めています。保管したさい帯血が、赤ちゃんやご家族の未来を変えるかもしれません。しかし採取できるのは、出産直後のわずか数分間に限られています。採血と聞くと痛みを伴うイメージがあるかと思いますが、さい帯血の採取は赤ちゃんにもお母さんにも痛みはなく安全に行うことができます。
民間さい帯血バンクなら、赤ちゃん・家族のために保管できる
さい帯血バンクには、「公的バンク」と「民間バンク」の2種類があり、公的バンクでは、さい帯血を第三者の白血病などの治療のために寄付することができます。
一方民間バンクでは、赤ちゃん自身やそのご家族の将来のために保管できます。現在治療法が確立されていない病気に備える保険として利用できるのが、この民間さい帯血バンクです。
ステムセル研究所は、国内シェア約99%を誇る国内最大の民間さい帯血バンクです。
<ステムセル研究所が選ばれる理由>
・1999年の設立以来20年以上の保管・運営実績あり
・民間バンクのパイオニアで累計保管者数は7万名以上
・全国各地の産科施設とのネットワークがある
・高水準の災害対策がされた国内最大級の細胞保管施設を保有
・厚生労働省(関東信越厚生局)より特定細胞加工物製造許可を取得
・2021年6月東京証券取引所に株式を上場
詳しい資料やご契約書類のお取り寄せは資料請求フォームをご利用ください。
さい帯血を保管した人の声
■さい帯血の限りない可能性に期待(埼玉県 佐藤 香奈江様)
「初めて妊娠がわかったとき、この命を守ってあげたいと思いました。彼女にはじめて会ったとき、この子を守らなければならないと思いました。さい帯血はまだまだ未知数の宝箱です。
私が彼女に与えた初めての財産であると同時に彼女の持ち物でもあります。何に使うのか私だけで決めるのではなく、彼女と話し合って決めたいと思いました。彼女が使い道を決められるまで、大切に保管してあげたいと思い、ステムセル研究所にお願いしました。将来、公的と民間の区切りなくいろいろな形で使えるといいなと思っています。」
■さい帯血が本当の希望になりました(東京都 M・Y様)
「私の子どもはウィルス性の病気から脳の一部が機能障害となりました。万が一に備えて保管しておいたさい帯血。
治療に効果があると知り、現在は移植治療に向けて準備をしているところです。まさか使うことになるとは思わなかったし、使わない方が良かったのですが、一生に一度きりのさい帯血を保管しておいて良かったと心から思います。」
※ほかの保管者のから声はこちら
妊娠初期は、つわりなどでお母さんの体調も安定せず、赤ちゃんの存在をおなかに感じる機会も少ないので、生まれた後の「もしも」のことまで心配するのは難しいと思います。ただ、さい帯血が採取・保管できるチャンスは、出産後すぐの一度きり。さい帯血保管という制度があることを知っていただき、数ヶ月後、出産準備のときに思い出していただければ幸いです。赤ちゃんの健康を願う妊婦さんの、健やかな妊婦生活をお祈りしています。
この記事の監修者

坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー