2021年5月27日
陣痛・出産

陣痛が遠のいてしまったら・・・ 微弱陣痛の対処法

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

本格的な陣痛が始まったと思ったのに、陣痛が遠のいてしまった・・・

陣痛が始まり、分娩開始となった場合でも「微弱陣痛」と呼ばれ、陣痛が遠のく場合があります。どのように対応すれば、乗り切れるのでしょうか?

私も初産の時に微弱陣痛を経験したことがありますので、体験談を交え、書かせていただきます。

 

微弱陣痛とは

微弱陣痛には、分娩開始からずっと陣痛が弱い「原発性微弱陣痛」と分娩の途中から痛みが遠のく「続発性微弱陣痛」があります。

原発性微弱陣痛の原因は、子宮筋腫や子宮奇形などの子宮の問題や羊水過多、胎位、精神的不安など、続発性微弱陣痛は、子宮の筋肉の疲労、産道のトラブル、胎児の姿勢、ママの疲労などといわれています。

今回は、続発性微弱陣痛のときの対応について、書かせていただきます。

 

微弱陣痛のときの対処法

医師・助産師さんのアドバイスが第一ですが、下記にある様々な方法で、陣痛を促進したり、増強させたりします。

①姿勢、動作で陣痛を刺激する

・椅子に座る、あぐら、四つん這いの姿勢をとってみる

同じ姿勢でいると、体が緊張して、血流も悪くなります。

いろいろな姿勢を試し、血流を改善させ、陣痛を増強させるきっかけを作りましょう。

また、ママが上半身を立てた状態でいることは、赤ちゃんを押し出そうとする力に赤ちゃんの重力が加わるため、赤ちゃんが下降しやすくなります。

・お部屋の中を歩く

立った状態で、適度な運動をすることで陣痛が促進されることがあります。

お部屋の中を行ったり来たり動く、廊下を歩く、階段を上り下りすることで、刺激が伝わることもあります。(転ばないように気をつけてください)

・ツボを押す

「三陰交」は、子宮を活性化し、安産や陣痛促進に効果があるツボといわれています。内くるぶしの高いところに小指をおき、指4本をそろえて、人差し指があたるところにあります。パパさんやご家族に押してもらうのも良いですね!

・温める

全身の血流が促進されることで骨盤内の血流も増え、陣痛が増強することもあります。私も、足湯をして温めてもらった経験がありますが、とてもホカホカと気持ちが良くなります。

②心と体の疲れをとり、再び陣痛に備える

・ママが疲労して体力の消耗を感じる時は、休憩をとり体力を回復させます。

体力回復の方法は、仮眠をとる、軽食をとる、水分をとるなどです。

私は数分での仮眠でも、随分楽になったのを覚えています。

・心理的にも、痛みに対してめげそうになります。深呼吸して、もうすぐ赤ちゃんに会える、赤ちゃんも頑張っていると、明るい気持を持ちましょう。仕切り直して、気持ちをリセットです!

③陣痛促進剤を使う場合も

状況によっては、陣痛促進剤を用いて、陣痛を再び軌道に乗るように処置してもらうこともあります。

 

微弱陣痛を経験して

長男を出産した際に微弱陣痛になり、陣痛を再び取り戻すために、陣痛促進剤を使った経験があります。

私の場合は、陣痛開始から、半日以上たったあたりで、疲労がピークになったことが、微弱陣痛の原因でした。

陣痛が夜間に起こったため、一睡もできないまま朝を迎えました。昼が来ても陣痛と闘っていました。そのうち、水を含んでも吐いてしまうほどの疲労が襲ってきました。

医師からも休憩を勧められ、仕切り直すことに・・・

数分ですが仮眠し、廊下を歩くなど、体を動かし、もう一度頑張ろう!と決心がつきました。そして、陣痛促進剤を点滴、再び陣痛の波がやってきました。

リセット後の陣痛は、再び陣痛が弱くならないように、部屋の中をぐるぐる歩いたり、陣痛がひいているタイミングで、少し食事をとったり、体力が落ちていかないように自分なりの工夫をしました。

気持ちの面でも、陣痛の波に乗り切ろう、赤ちゃんに会おうと、とにかく明るく考えることに徹しました。

こうして、最初の陣痛から2日以上かかって出産となりました。

まとめ

私は、もともと大変怖がりな性格(お化け屋敷には入れません)ということもあり、初産の時の陣痛に対する恐怖感はものすごいものでした。

今考えると、過度にマイナスのイメージを持っていたため、痛みを多く感じてしまったり、呼吸が浅くなって体が緊張してしまうことに繋がっていたのかもしれません。

また、陣痛は痛い、つらい時間とそうでない時間が交互にやってくるものです。その痛みのない時間に微弱陣痛時の対応として挙げた温める、体力を回復させる等、できることを具体的にイメージしておけば良かったとも思いました。

微弱陣痛の時でなくても、これらの対応は、陣痛と陣痛の合間にできることとして、ぜひお勧めさせていただきたく思います。

どうぞ、良い出産の時をお迎えください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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