さあ、もうすぐ赤ちゃんに会える!臨月にもなると、そわそわドキドキしてしまいますよね。特に初めて出産される方は、陣痛って、どんなに痛いんだろう、どれくらいの時間続くんだろう。鼻からスイカが出るってどんな痛み!?なんて考えたりしませんか?
出産の経過や陣痛の痛みの感じ方は人それぞれ。私は二人出産していますが、同じおなかから生まれてくる兄弟でも、全く同じというわけではありませんでした。どのようなお産になるかは、始まってみないと分からないものです。
陣痛から出産までの平均時間
陣痛が始まってから出産までにかかる時間は、初産婦さんで12~15時間、経産婦さんで5~7時間と言われています。あくまで平均時間ですから、すべてのママがこれに当てはまるわけではありませんので、目安として考えてくださいね。
私の周りにも出産を経験したママがたくさんいますが、病院に着いてから40分で産まれちゃった!というママから、丸1日陣痛に耐えたという強者のママまで・・・本当にみなさんそれぞれです。
お産の始まり、規則的な陣痛に気づいてからの痛みと間隔
妊娠37週に入ると正期産と呼ばれ、もう陣痛がいつ来てもおかしくありません。私は産婦人科の母親教室で初産婦さんは、痛みが10分間隔になったら電話してくださいと言われました。
一人目の時は、前駆陣痛と思われるものを感じず、10分間隔の陣痛に気がつき、慌てて病院に電話しました。病院に到着し、駐車場から病院へ歩く頃には、もう休み休みにしか歩くことができませんでした。
対照的に二人目の時は、あぁ、これがみんなの言っている前駆陣痛か!と予定日の10日ほど前から感じました。ですが、規則的なものではなく夜中だけ・・・
これが夜だけ3日続きましたが、3日目の朝に規則的なものになっていると感じ、病院に連絡しました。その時はまだ15分ほどの間隔で、まだまだ普通に歩くことができました。ですが、一人目を予定日より早く出産していたこと、切迫気味であったため、入院の準備をして早めに来てくださいとのことでした。病院に着いても、まだまだそれほど痛みも強くなく、やはり10~15分間隔で重い生理痛?と感じる程度でした。あ、これは一度帰宅するパターンでは・・・と焦りましたが、子宮口も3cmほど開いていたようで、そのまま入院ということになりました。
いよいよ本格的な陣痛との闘い
お産が進むにつれ、痛みの間隔や陣痛が続く時間は刻々と変化していきます。これはあくまで私の場合ですが、一つの体験談として、少しお話したいと思います。
子宮口の開きが3cmくらいの時は陣痛と陣痛の間隔は10分ほどでした。陣痛の続く時間も30秒ほどで、まだ助産師さんと会話できるくらいの余裕がありました。第一子の時は夜中の12時に病院に駆け込んだこともあり、陣痛と陣痛の間にウトウト眠ってしまっていました。
子宮口の開きが3~8cmになってくると、少しずつ間隔も短くなり5~6分ほどに。痛みもどんどん強くなって来るのを感じました。この時は、しきりに痛い痛いと言っていたと思います。陣痛の長さも1分ほどになっていたと思います。
子宮口が8~10cmにもなると、もう何の余裕もありません。陣痛の間隔が2、3分になり、痛みの継続時間も長くなって来ていたので、少し痛みが落ち着いたかと思うと、すぐに次の痛みのピークがやって来ます。助産師さんがまた後で見に来ますねと言って、部屋を出ていき、しばらく痛みに耐え、もう1時間くらい頑張ったのではないかと思い、ふと時計を見た時、まだほんの10分しか経っておらず、絶望したことは今でもはっきり覚えています。笑
ここまでの時間がとても長く感じました。この痛みはいつまで続くのだろうと不安になりつつも、必死に痛みに耐えました。
破水し、ここまで来ると、もうゴールが見えて来ます。ほっとするのと同時に今までとは違った痛みに襲われます。一人目の時は破水してからわりとスムーズに出て来てくれたのですが、二人目の時は破水してから、なかなか赤ちゃんが下がらず、骨盤が軋むような感覚に襲われました。それでも私の場合は、ありがたいことに二人とも病院に到着してから、5~6時間ほどで生まれて来てくれました。自宅で陣痛を感じてから、考えても6~7時間ほどでした。
一つ後悔しているのが、第一子出産の時に睡眠不足のまま、お産に突入してしまったことです。胎動やおなかの張りで、なかなか眠ることができず、陣痛も真夜中に来てしまいました。陣痛と眠気の間を彷徨い、時にはそれで陣痛が遠のいてしまいました。先生や助産師さんにも、ちゃんと寝ておけば、もう少しスムーズに産めたよと言われる始末でした。
陣痛を乗り切るためには、睡眠をしっかりとり、気持ちもリラックスして、お産に臨めるといいですね。
これから出産されるママへ
今、新型コロナウイルスの影響で立ち会い出産ができず、一人で出産をされる方もいらっしゃることでしょう。とても心細く不安になりますよね。
私も数年前に第二子を立ち会いなしで出産しています。私の場合、突然一人でということになったのですが、不安と同時にやるしかないと腹を括った記憶があります。たしかに家族の立ち会いがなく、とても心細かったです。でも、陣痛で苦しむ中、助産師さんが私の手を握って「赤ちゃんも頑張ってるよ!」と励ましてくれました。そっか、私一人じゃなかった!と何とか踏ん張り、頑張ることができました。助産師さんには本当に感謝です。
これから出産されるというママもきっと大丈夫です。先生や助産師さんがついていてくれますし、おなかの赤ちゃんも一緒に頑張ってくれていますよ。ぜひ素敵な出産を迎えてくださいね。
この記事の監修者

坂田陽子
経歴
葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。
日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業
資格
助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー