陣痛から出産まではどれくらいかかる?陣痛の間隔、痛みの続く時間

さあ、もうすぐ赤ちゃんに会える!臨月にもなると、そわそわドキドキしてしまいますよね。特に初めて出産される方は、

「陣痛って、どんなに痛いんだろう」

「どれくらいの時間続くんだろう」

「鼻からスイカが出るってどんな痛み!?」

なんて考えたりしませんか?

出産の経過や陣痛の痛みの感じ方は人それぞれ。私は二人出産していますが、同じおなかから生まれてくる兄弟でも、全く同じというわけではありませんでした。どのようなお産になるかは、始まってみないと分からないものです。

そこで、

・陣痛の種類(前駆陣痛・本陣痛・後陣痛)

・陣痛で病院に行くタイミングは?

・陣痛から出産までの平均時間

・陣痛が怖い!おすすめリラックス法

・【先輩ママの体験談】陣痛の始まりから出産まで

についてご紹介します。

出産の陣痛について知りたい、という人はぜひ参考にしてください。

陣痛には3種類ある

陣痛には、実は種類があります。陣痛の種類について知っておくことは、病院に行くタイミングを見極めるなど、出産においてとても大事!

・前駆陣痛(ぜんくじんつう)

・本陣痛(ほんじんつう)

・後陣痛(こうじんつう)

の3種類の陣痛について詳しく解説します。

・前駆陣痛

■痛みの強さ:弱~中

■痛みの間隔:不規則。間隔が短くならず継続しない

■痛みの感じ方:軽い生理痛、おなかの張り、子宮がキューッと収縮・締めつけられる・ねじれるような痛み、腰痛、下痢のときの痛み

偽陣痛とも呼ばれます。後期に感じるような、おなかの張りとは違って、おなかが硬くなって痛みを感じます。

子宮が収縮することで起こりますが、分娩に繋がらない場合もあり、長時間継続しません。分娩につながる本陣痛とは違って、安静にしていることで、時間経過に伴って治まります。出産が近付くとからだが準備運動をするように、前駆陣痛が頻繁に起こることがあります。

また人によっては、前駆陣痛を感じることなく、本陣痛が起きる場合もあります。

・本陣痛

■痛みの強さ:弱~中~強とだんだん強くなる

■痛みの間隔:規則的。10分間隔→5分間隔と次第に短くなる

■痛みの感じ方:子宮がギューッと強く収縮する痛み、ピーク時は腰・お尻など下半身全体に強い痛みを感じることも

分娩に伴って起きる子宮の収縮です。始まりは前駆陣痛のように不規則ですが、痛みの間隔が少しずつ規則的になり、間隔が短くなっていきます。

本陣痛の痛みの感じ方は人それぞれですが、子宮だけでなく骨盤も大きく動いて開くので、

・骨盤や腰が割れそうな痛み

・お尻の穴が、中からぐーっと押されるような痛み

と表現されることも多いです。

本陣痛が起きると子宮口が開き、赤ちゃんが下りてきて、出産となります。

・後陣痛

■痛みの強さ:弱~強(人によって異なる)

■痛みの間隔:不規則

■痛みの感じ方:生理痛、チクチクとした痛み、激痛など

出産後に子宮が戻ろうとすること(子宮復古)で起きます。経産婦は後陣痛が強くなる傾向にあります。

痛みの感じ方は、生理痛のようだったり、本陣痛のような激痛だったり、チクチクと感じる痛みだったりと、個人差があります。

帝王切開の場合は、子宮の傷もあるので、後陣痛をより感じやすい場合も。

後陣痛は、産後1週間近く続く場合もありますが、前駆陣痛や本陣痛とは違い、鎮痛剤で対応することが可能ですので、痛みがつらい場合は医師へ相談してみましょう。

陣痛で病院に行くタイミングは?痛みの間隔と強さがポイント 

陣痛がきて病院に行くタイミングは、痛みの間隔と強さを見極めるのがポイントです。

一般的には、規則的な痛みが

・初産婦さん:10分間隔

・経産婦さん:15分間隔

できたら、病院に連絡するのが目安です。

病院に行くタイミングは、分娩につながらずおさまってしまう前駆陣痛との見極めが難しいところです。

ただ病院に行くのが必要な本陣痛は、

・痛みのくる間隔が規則的

・痛みのくる間隔がだんだん短くなってくる

・痛みがだんだん強くなってくる

ことがポイントです。

痛みが始まったら、

「痛みが持続する時間」

「痛みがおさまって、次の痛みがくるまでの時間」

をしっかり測っておきましょう。病院に連絡する時に助産師さんにも必ず聞かれる項目です。ストップウォッチなどで測るのもOKですが、陣痛チェッカーなどの無料アプリを利用するのも便利でおすすめですよ。

陣痛で病院に行く前にやっておきたい3つのこと

陣痛が10~15分間隔の場合は、痛みもまだ生理痛程度のことが多いです。病院に行く前に、以下の3つのことを済ませておきましょう。

1.破水をしていなければ入浴をする

出産を終えるまでに半日以上かかる場合もあります。シャワーを浴びたり、入浴をして、体を清潔にしておきましょう。ただし、熱いお湯に浸かったり、長時間の入浴は避けましょう。またお風呂は滑りやすいため、足元に気をつけることも忘れずに。

2.食事や睡眠を取り、体力を温存する

ストレスやエネルギー不足は出産時の妨げになります。痛みを感じないタイミングで、よく休み、水分補給をこまめに行い、食事もとっておきましょう。

3.入院するための連絡先や荷物の最終確認

火元の管理、戸締りを準備し始めます。すぐに病院や家族へ連絡ができるように準備しておきましょう。スマホの充電も忘れずに!

入院時の荷物を再度確認し、入院後、家族に持って来てもらう荷物は、わかりやすくお知らせしておきましょう。

陣痛から出産までの平均時間

陣痛が始まってから出産までにかかる時間は、

・初産婦さんで12~15時間

・経産婦さんで5~7時間

と言われています。あくまで平均時間ですから、すべてのママがこれに当てはまるわけではありませんので、目安として考えてくださいね。

私の周りにも出産を経験したママがたくさんいますが、病院に着いてから40分で産まれちゃった!というママから、丸1日陣痛に耐えたという強者のママまで・・・本当にみなさんそれぞれです。

陣痛の時間を少しでも短くして安産にするためには、臨月に入ってから

・ウォーキング

・雑巾がけ

・階段の上り下り

など、無理ない運動をするのが良いとされています。

出産の陣痛が怖い!おすすめリラックス法

・呼吸法の練習

・お気に入りのアロマをハンカチに染み込ませて持っておく

・家族(夫や親など)にサポートしてもらう(腰をさすってもらうなど)

【体験談】私の陣痛の始まり~出産まで

ここからは私が2回経験した、陣痛~出産までの体験談をご紹介します。

・陣痛の始まり方

・前駆陣痛や本陣痛の痛みの感じ方

・病院に行ったタイミング

・子宮口の開きと、痛みの間隔と強さ

・出産までにかかった時間

などを詳しく書いています。

出産は人それぞれですが、ひとつの体験談としてご参考になれば幸いです。

お産の始まり、規則的な陣痛に気づいてからの痛みと間隔

妊娠37週に入ると正期産と呼ばれ、もう陣痛がいつ来てもおかしくありません。私は産婦人科の母親教室で初産婦さんは、痛みが10分間隔になったら電話してくださいと言われました。

一人目の時は、前駆陣痛と思われるものを感じず、10分間隔の陣痛に気がつき、慌てて病院に電話しました。病院に到着し、駐車場から病院へ歩く頃には、もう休み休みにしか歩くことができませんでした。

対照的に二人目の時は、あぁ、これがみんなの言っている前駆陣痛か!と予定日の10日ほど前から感じました。ですが、規則的なものではなく夜中だけ・・・

これが夜だけ3日続きましたが、3日目の朝に規則的なものになっていると感じ、病院に連絡しました。その時はまだ15分ほどの間隔で、まだまだ普通に歩くことができました。ですが、一人目を予定日より早く出産していたこと、切迫気味であったため、入院の準備をして早めに来てくださいとのことでした。病院に着いても、まだまだそれほど痛みも強くなく、やはり10~15分間隔で重い生理痛?と感じる程度でした。あ、これは一度帰宅するパターンでは・・・と焦りましたが、子宮口も3cmほど開いていたようで、そのまま入院ということになりました。

 

いよいよ本格的な陣痛との闘い

お産が進むにつれ、痛みの間隔や陣痛が続く時間は刻々と変化していきます。これはあくまで私の場合ですが、一つの体験談として、少しお話したいと思います。

子宮口の開きが3cmくらいの時は陣痛と陣痛の間隔は10分ほどでした。陣痛の続く時間も30秒ほどで、まだ助産師さんと会話できるくらいの余裕がありました。第一子の時は夜中の12時に病院に駆け込んだこともあり、陣痛と陣痛の間にウトウト眠ってしまっていました。

子宮口の開きが3~8cmになってくると、少しずつ間隔も短くなり5~6分ほどに。痛みもどんどん強くなって来るのを感じました。この時は、しきりに痛い痛いと言っていたと思います。陣痛の長さも1分ほどになっていたと思います。

子宮口が8~10cmにもなると、もう何の余裕もありません。陣痛の間隔が2、3分になり、痛みの継続時間も長くなって来ていたので、少し痛みが落ち着いたかと思うと、すぐに次の痛みのピークがやって来ます。助産師さんがまた後で見に来ますねと言って、部屋を出ていき、しばらく痛みに耐え、もう1時間くらい頑張ったのではないかと思い、ふと時計を見た時、まだほんの10分しか経っておらず、絶望したことは今でもはっきり覚えています。笑

ここまでの時間がとても長く感じました。この痛みはいつまで続くのだろうと不安になりつつも、必死に痛みに耐えました。

破水し、ここまで来ると、もうゴールが見えて来ます。ほっとするのと同時に今までとは違った痛みに襲われます。一人目の時は破水してからわりとスムーズに出て来てくれたのですが、二人目の時は破水してから、なかなか赤ちゃんが下がらず、骨盤が軋むような感覚に襲われました。それでも私の場合は、ありがたいことに二人とも病院に到着してから、5~6時間ほどで生まれて来てくれました。自宅で陣痛を感じてから、考えても6~7時間ほどでした。

出産のとき「やっておけばよかった」と後悔したこと

一つ後悔しているのが、第一子出産の時に睡眠不足のまま、お産に突入してしまったことです。胎動やおなかの張りで、なかなか眠ることができず、陣痛も真夜中に来てしまいました。

陣痛と眠気の間を彷徨い、時にはそれで陣痛が遠のいてしまいました。先生や助産師さんにも、ちゃんと寝ておけば、もう少しスムーズに産めたよと言われる始末でした。

陣痛を乗り切るためには、睡眠をしっかりとり、気持ちもリラックスして、お産に臨めると良いですね。

これから出産されるママへ

今、新型コロナウイルスの影響で立ち会い出産ができず、一人で出産をされる方もいらっしゃることでしょう。とても心細く不安になりますよね。

私も数年前に第二子を立ち会いなしで出産しています。私の場合、突然一人でということになったのですが、不安と同時にやるしかないと腹を括った記憶があります。たしかに家族の立ち会いがなく、とても心細かったです。でも、陣痛で苦しむ中、助産師さんが私の手を握って「赤ちゃんも頑張ってるよ!」と励ましてくれました。そっか、私一人じゃなかった!と何とか踏ん張り、頑張ることができました。助産師さんには本当に感謝です。

これから出産されるというママもきっと大丈夫です。先生や助産師さんがついていてくれますし、おなかの赤ちゃんも一緒に頑張ってくれていますよ。ぜひ素敵な出産を迎えてくださいね。

チャンスは出産時の一度きり。赤ちゃんの将来の安心に備えるさい帯血保管とは

うまれてくる赤ちゃんのために、赤ちゃんがおなかにいる今しか準備できないことがあるのをご存知ですか?

それが「さい帯血保管」です。

さい帯血とは、お母さんと赤ちゃんをつないでいるへその緒を流れる赤ちゃん自身の血液のことです。この血液には体のさまざまな種類の組織の元になる「幹細胞」と呼ばれる貴重な細胞が多く含まれており、これが神経や骨、筋肉などの細胞になったり、障害が起きている場所の炎症を鎮めるはたらきがあることが分かっています。

現在十分な治療方法のない脳性麻痺等の中枢神経系疾患や、自己免疫疾患、自閉症スペクトラム障害等に対する再生医療・細胞治療での利用の可能性が注目されています。

このさい帯血は、赤ちゃんやご家族の万が一の備えとして長期にわたって保管することができます。さい帯血を採取できるのは、出産時のわずか数分間です。採血と聞くと、痛いイメージがありますが、さい帯血の採取はママや赤ちゃんに痛みはなく安全に行うことができます。

民間さい帯血バンクなら、赤ちゃん・家族のために保管できる

さい帯血バンクには、「公的バンク」と「民間バンク」の2種類があり、公的バンクでは、さい帯血を第三者の治療のために寄付・保管されます。

一方民間バンクでは、赤ちゃん自身やそのご家族の将来のために保管します。治療法が確立されていない病気に備える保険として利用できるのが、この民間さい帯血バンクです。

ステムセル研究所にさい帯血を保管する方の多くは、高品質で安全に保管できるという点に注目してくださっています。

<ステムセル研究所の強み>

・民間さい帯血バンクとして国内マーケットシェア約99%

・世界基準の品質と安全性の指標とされるAABB認証を取得

・ISO9001認証とプライバシーマークを取得

・国内最大級の細胞保管施設

・厚生労働省(関東信越厚生局)より特定細胞加工物製造許可を取得

・2021年6月東京証券取引所に株式を上場

詳しい資料やご契約書類のお取り寄せは資料請求フォームをご利用ください。

さい帯血を保管した人の声

■出産の時だけのチャンスだから(愛知県 美祐ちゃん)

「さい帯血を保管しようと決めたのは、妊娠8ケ月の時でした。最初の病院では、民間バンクは確証がないということで断られました。でも、そんな考えであきらめていいのかと思い、他院への転院を決意。3軒目の病院で婦長さんが話を聴いてくださり、先生と相談した結果、無事採取保管となりました。

採取できるチャンスはたった1回だけ。将来、医療技術が進歩した時に後悔しないためにも、採取保管できて本当に良かったと思います。今後、さい帯血が多くの人に理解され、官民問わず必要とする人々が有効に利用できるようなシステムになっていくことを望みます。」

 

■さい帯血が本当の希望になりました(東京都 M・Y様)

「私の子どもはウィルス性の病気から脳の一部が機能障害となりました。万が一に備えて保管しておいたさい帯血。

治療に効果があると知り、現在は移植治療に向けて準備をしているところです。まさか使うことになるとは思わなかったし、使わない方が良かったのですが、一生に一度きりのさい帯血を保管しておいて良かったと心から思います。」

※ほかの保管者のから声はこちら

 

さい帯血保管は、赤ちゃんへの「愛」のプレゼント。

心も体も出産に向けた準備をしながら、赤ちゃんに会えるまでのもう少しの期間、ぜひ幸せな気持ちで過ごしてくださいね。

▼さい帯血保管について、もっと詳しく

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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