2021年5月21日
帝王切開

帝王切開の痛みはいつまで続く?産後の過ごし方

ちょっぴり不安な帝王切開

帝王切開はおなかを切開して赤ちゃんを取り出す分娩方法です。産後の痛みがいつまで続くのか、家事や育児はきちんとできるのか、不安に思う方もいらっしゃると思います。今回は帝王切開の痛みの和らげ方と産後の過ごし方についてご紹介いたします。

 

帝王切開の出産の痛みは2種類

帝王切開の痛みには傷の痛みと子宮収縮の痛み(後陣痛)があります。

傷の痛みは手術後に麻酔が切れると生じてきます。いつまで続くのかというと、痛みのピークは手術当日夜~産後2日くらいで、術後3日目くらいから少しずつ痛みが落ち着いてきます。退院するころには、だいぶ軽くなり、自由に動き回れるようになりますが、人によっては退院する頃まで歩くのも辛いほどの痛みを感じる方もいるようです。

また、退院後も、ふとした拍子におなかに力が入ってしまった時やくしゃみをした時に傷口が痛む方もいるようです。傷の痛みがいつまで続くのかは個人差があるといえます。

子宮収縮の痛みは帝王切開でも自然分娩でも経験する痛みです。妊娠で大きくなった子宮が産後に元の大きさに戻ろうとすることによって起こります。出産方法に関係なく、初産婦さんに比べると経産婦さんの方が子宮収縮の痛みを感じやすいといわれています。また、授乳の時に出るオキシトシンというホルモンが子宮の回復を促すため、授乳時に痛みを感じやすくなります。

子宮収縮の痛みは産後の体が回復している証拠なので、良い痛みといわれています。子宮収縮の痛みがいつまで続くのかというと、傷の痛みと同じく、ピークは術後~3日目くらいで退院する頃には落ち着いてきます。

 

入院中は鎮痛薬でコントロール

手術の麻酔が切れたら、点滴や座薬などで鎮痛剤を投与します。硬膜外麻酔で帝王切開をした場合は、術中に使用したカテーテルに鎮痛剤を投与して痛みをコントロールします。痛い時は我慢せず、医師や看護師に伝えましょう。人によって鎮痛剤との相性もあるようです。私自身、点滴の鎮痛剤だけでは痛みが治まらず、座薬を併用したところ、痛みが和らいだ経験があります。

帝王切開で出産した場合、赤ちゃんを娩出させた後に病院によっては子宮収縮薬を投与することになります。この薬により、子宮収縮の痛みが増強されます。その際の体の状態によって判断は異なると思いますが、私の場合、入院中に子宮収縮の痛みが辛かったため、医師に相談したところ、子宮収縮の様子を確認してから、この薬の投与を止めてもらった経験があります。

点滴や硬膜外のカテーテルは術後3日頃には抜去されるので、その後は内服薬で痛みをコントロールします。赤ちゃんへの影響を心配する方もいるかもしれませんが、多くの薬は母乳中に移行する量が非常に少なく、赤ちゃんに影響を与える薬は限られるといわれています。痛みが強い時には我慢せず、適度に薬の力に頼ることも大切です。ただし、自己判断で市販薬を服用することはやめましょう。退院後の痛みが心配な場合には入院中に医師に相談しておくようにしましょう。退院時に内服薬を処方してもらえる場合があります。

 

痛みを和らげる方法

帝王切開による出産では傷口の痛みと子宮収縮の痛みの両方を同時期に経験することになるので、一時的には大変ですが、痛みはいつまでも続くわけではありません。痛みを和らげる方法を上手く活用しながら辛い時期を乗り切りましょう。

①テープで傷跡を保護する

傷跡を専用のテープで保護することで衣類による摩擦など外的刺激によって起きる傷の痛みを緩和することができます。テープは傷口が閉じてから使用可能です。痛みの緩和だけでなく、傷跡を目立たなくすることもできます。

②楽な姿勢をとる

おなかに力のかからないような楽な姿勢をとりましょう。痛みを和らげる楽な姿勢は人によって様々ですが、抱き枕を抱えて横になるのがお勧めです。子宮を少し圧迫すると、子宮収縮の痛みが和らぐこともあるようです。

③体を温める

帝王切開の痛みを和らげるのに体を温めることは効果的です。腹巻やカイロを使っておなかを温めるようにしましょう。子宮周辺の血行が良くなると子宮収縮の痛みも緩和されます。

④下腹部をマッサージする

マッサージも血行を促し、子宮収縮の痛みを和らげる効果があります。楽な姿勢で深呼吸をしながら、下腹部を優しくマッサージしましょう。子宮収縮の痛みは授乳時に強くなるので、授乳前にマッサージしておくと良いでしょう。

⑤リラックスする

気分をリラックスさせ、痛みから気を逸らすのも良いでしょう。痛みに対して不安やイライラを感じすぎず、自分なりにリラックスできる方法を探してみましょう。

退院後の生活は無理をしないで!

退院後は自宅で赤ちゃんとの生活が始まります。術後1カ月は帝王切開の傷口と子宮のダメージを元に戻す重要な時期です。普通分娩の方でも産後1カ月は安静に過ごす必要があります。この時期に無理をしてしまうと、更年期の健康状態にも影響を及ぼすといわれています。退院後の生活では授乳のようなお母さんにしかできない育児を最優先にし、それ以外の家事や育児は家族にサポートしてもらいながら無理をしないようにしましょう。可能であればネットスーパー、宅食サービス、家事代行サービスなどを利用してみるのも良いかもしれません。なかなか家族に頼れず、育児が困難な場合には、各自治体が実施している産前産後サポート事業や産後ケア事業の活用も検討してみましょう。運動、性生活、車の運転などは産後の1カ月健診で体の回復が順調だということを確認してから始めるようにしましょう。

帝王切開による出産では産後の体の回復に時間を要します。また、回復には個人差もあります。しかし大変な時期はいつまでも続くわけではありません。焦らず自分のペースで無理のない生活を送るようにしてくださいね!

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