2021年5月21日
帝王切開

帝王切開が怖い!という方へ・・・

日本では昔から「陣痛に耐えてこそ出産」という意識が根強くあるのは皆さん感じたことがあるでしょう。そのため、帝王切開で出産すると「自然に産んであげられなかった」と落ち込む人もいると聞きます。でも、帝王切開はあくまでも赤ちゃんを無事に誕生させるために必要な出産の方法です。

最近、日本では帝王切開が増えていて、いまや約5人に1人は帝王切開で産むとも言われています。

 

どんな時に帝王切開になるの?

帝王切開とは、何らかの理由で経腟分娩が難しいと医師が判断したときに、おなかと子宮を切開して赤ちゃんを取り出す手術のことです。それには、あらかじめ手術が決まっている「予定帝王切開」と経腟分娩の途中で突発的なトラブルが起きて、帝王切開に切り替える「緊急帝王切開」とがあります。

それぞれ、帝王切開になる原因には次のようなものがあります。

まず予定帝王切開には、双子や三つ子などの多胎妊娠の場合や逆子の場合、子宮口を胎盤が塞いでしまっている前置胎盤の場合、子宮筋腫の手術の既往がある場合などがあります。これらはどれも妊娠の段階で判断ができるため、事前に準備をしてから帝王切開に臨むことになります。

それに対して、緊急帝王切開は、いずれも赤ちゃんが出てくる過程に予定外のことが起こり、母子の状態から早期に出産をしなくてはいけなくなることが原因です。当初は自然分娩で産まれると思っていたのに、突然、帝王切開に切り替えますと言われることから、自分の気持ちの整理もつかず、とても怖い思いだったという話をよく聞きます。

 

怖さの乗り越え方を聞いてみました

緊急帝王切開に対する怖さは先述の通りですが、予定帝王切開に対しても怖さがあったと話す方は沢山います。

例えば、おなかを切ること自体への不安であったり、下半身麻酔が主なことから、術中にどのような感覚になるのかという不安、また、麻酔が効くかなどの不安があったりもするそうです。そのような怖さや不安を皆さんどのように乗り越えたのでしょうか。

例えば、陣痛がないことを前向きに捉えていた方もいらっしゃいます。元女子プロレスラーの方が人生最大の痛みだったと振り返っていた、あの陣痛を経験せずに赤ちゃんに会えるんだと。

また、自分の恐怖よりも赤ちゃんの安全を常に考えるようにしたという方もいらっしゃいます。赤ちゃんが無事に産まれるための最善の方法なのだと気持ちを切り替えたそうです。

他にも、産後、赤ちゃんを抱いている自分を想像したという方もいれば、同じように帝王切開をされた方の体験談を聞いたり、自分の不安をぶつけたりしたという方もいます。

これは帝王切開の方に限らず、出産を目前に控えた皆さんがきっと、怖さや不安を和らげるためにされていることですよね。皆さん様々な角度から自分と向き合っているんです。

また、これは私の友人の話になるのですが、体質的に自然分娩は難しく、第一子から予定帝王切開で出産することになった友人がいます。それが分かった当初は落ち込み、怖さや不安をこぼしていたこともありました。しかし、彼女がその後の妊娠生活を送る中で、帝王切開は医療行為なので保険適用で3割負担、また、医療保険にも加入しているため、医療保険と入院保険が下りるということに気づき、そこからは産後の生活をわくわくした気持ちで待ち望むようになりました。なるほど、そういった考え方もあるのかと感心した程です。

ただし、帝王切開するかどうかは医師の判断によるものなので、安易に帝王切開を希望するようなことはしないでくださいね。

帝王切開も自然分娩も、痛いし怖い

近頃はSNSの急速な普及によって、目にしたくない言葉や聞きたくない声に触れてしまうことがよくあります。

私自身も、出産前後はついつい覗き、ついついつぶやき、余計な心労を味わってしまった一人です。その場では、自然分娩VS帝王切開が繰り広げられることもしばしばで、「陣痛の痛みを知らないんでしょ?」「術後の皮膚の突っ張る痛みも知らないでしょ?」「それを言うなら無痛が一番楽してる!」このようなことばかりでした。

学生の頃は、皆くだらないことで笑い合っていたのに一体どうしたんだろう、寂しいなと思う日々でした。

寂しい。そう、きっと出産を終えたママたちは、一人で怖く痛い思いをし、一人で不安を抱えて、一人でこれからの生活に悩んでいるのだと思います。だから、産後、なによりも大切なのは、沢山自分を褒めて、周りに頼り甘えることだと思います。

出産は命を懸けた大仕事です。そこには、方法によっての優劣は存在しません。赤ちゃんが無事に産まれ、ママの体も健康であればそれで良いのです。

それをきちんと自分で評価してあげて、いかに楽をして過ごせるかを周りの皆さんとよく話し合ってみてください。帝王切開であっても、自然分娩であっても、なにも変わりません。どちらにしても出産は、とてつもなく大変です。これから出産を控えている皆さんを心から応援しています。

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