2022年1月31日
赤ちゃん

小児科医に聞きました!赤ちゃんの病気と受診の目安

これって病気なのかな?
でもこのくらいで病院に行くなんて心配しすぎだと思われるかも・・・。
もう少し様子をみた方がいいのか、急いで受診すべきなのか。

赤ちゃんの様子がおかしいなと感じた時、病院を受診すべきなのか悩みますよね?
病気は育児する上で大きな悩みのひとつです。
今回はそんな赤ちゃんの病気について、受診の目安を中心に、時期別にかかりやすい病気や症状についてもお話ししていきます。

<受診のタイミング>

友人の小児科医に受診のタイミングについて聞いてみました。
その答えは明快。
「お母さんが不安だったら受診したほうがいい」
とのこと。
赤ちゃんの症状ではなく?
お母さん??
なぜなのでしょう。

その理由は、赤ちゃんの変化に気付くのはお母さんが一番早いから

いつも赤ちゃんと一緒にいるお母さんは、いつもと違うことに必然的に気付きやすい状態にあります。そのお母さんが、いつもと違う感じがしているなら、それが病気かどうかに関わらず、何か変化が起きている可能性が高いということです。

お母さんの不安を解消したいから

今の時代は核家族化が進み、身近に相談できる相手がいないことの方が多いはずです。そんな中で相談できる場所として、小児科の存在があります。小児科の先生たちはお母さんが1人で頑張りすぎていないか、心配でもあるのです。病気か否かで悩むくらいなら、早く受診してその不安を解消できた方が良いと考えています。

でも受診して「こんなことくらいで大袈裟な」とか思われない?

答えはN O!
小児科医の本音としては
「ぜひ受診してほしい」のだそうです。むしろ。ぜひ。

そもそも自分の子供とはいえ、自分ではない人間の状態を見て判断するなんて、お母さんにはとても難しいことだと思いませんか?
何かおかしいけど、何がおかしいのかわからない。これが普通だということです。もしかしたら病気ではないかもしれないですが、その判断をするためにお医者さんはいるのです。
気負わずに相談へ行きましょう。

ベテランのお母さんは、経験から症状で病気に気付くこともありますよね?しかし逆に、このくらいなら平気だろうと油断して、受診せずに悪化させてしまうということもあるようですよ。気をつけてくださいね。

<できれば病院に行きたくない?判断の目安>

最近では新型コロナの影響もあり、なるべく受診を控えたいと考えている方が増えたように思います。例えば少し熱があるとか、咳や鼻水が出ているけれども、いつものことだからできることなら受診を控えたい、と考えている方のための受診の目安もお伝えしておきます。

判断基準は、赤ちゃんがいつもと同じように
・眠れている
・食べられている、飲めている
・遊べている
かどうか、ということです。

もしこれらの部分に影響が出ているなら、様子を見ておくより受診して早めに対処したほうがいいかもしれませんね。

<救急の受診は慎重に!判断の目安>

病院の診察時間内であればよいのですが、時間外でも受診すべきなのか、は正直悩みどころ。
大人なら脳梗塞や心筋梗塞など、急を要する病気がありますが、子供の病気ではどうでしょう?

高いところからの転落、車にひかれた、などの「事故」は一刻を争うような事態があるかもしれません。しかし、子供の「病気」では救急車を呼ぶほどのことは、なかなかおこりません。
苦しそうな我が子を見れば、一刻も早くなんとかしたいものですが・・・。

朝を待ってかかりつけの病院を受診するのか、時間外でも診てもらえるところを探して受診した方がいいのか、判断したい時におすすめのツールがあります。

<困った時は・・・>

赤ちゃんの症状を見て、緊急度を判断したい時などに参考となる便利なサイトもあるようです。
このようなサイトでは、症状を入れていくだけで、その診断や受診の目安、緊急度などを教えてくれます。

また、電話で判断したい時は
「小児救急電話相談」 #8000
に相談できます。

深夜であっても救急に行くべき時もあります。判断ができない場合は、悩むよりこれらのツールを使う方が早いかもしれませんね。

<赤ちゃんがかかりやすい代表的な病気とは?>

風邪は通年でかかりやすい病気ですが、ここでは赤ちゃんに多いものを厳選してご紹介します。

通年でかかりやすい病気

◆急性中耳炎
かかりやすい年齢:6ヶ月〜5歳
症状:耳の痛み・耳だれ・発熱
鼻症状から悪化することも。突然泣き出し、耳を触っていたら注意です。

◆突発性発疹
かかりやすい年齢:6ヶ月〜1歳(2、3歳まで)
症状:発熱・発疹
高熱が3〜4日続き、熱が下がると同時に全身に赤い発疹が現れます。

◆溶連菌感染症
かかりやすい年齢:4〜10歳
症状:発熱・発疹・喉の痛み・イチゴ舌
舌にイチゴのようなつぶつぶができるのが特徴です

夏にかかりやすい病気

◆手足口病
かかりやすい年齢:全年齢
症状:口内炎・発熱・発疹
手のひらと足の裏の発疹が特徴。人から人にうつります。

◆ヘルパンギーナ
かかりやすい年齢:全年齢
症状:喉の痛み・口内炎、発熱
上あごに水疱が見られるケースが多いようです。

◆アデノウィルス感染症(プール熱・はやり目)
かかりやすい年齢:5歳以下
症状:発熱・喉の痛み・結膜炎症状
プール以外でもかかります。

冬にかかりやすい病気

◆インフルエンザ
かかりやすい年齢:全年齢
症状:発熱・喉の痛み・だるさ・頭痛
脳炎の原因になりやすい病気です。発熱後2日は特に注意を。

◆R Sウイルス感染症
かかりやすい年齢:全年齢
症状:発熱・鼻汁・咳
特効薬はありませんが、1週間くらいでよくなります。

◆ロタウィルス性胃腸炎
時期:6ヶ月〜2歳
症状:嘔吐・白っぽい下痢・発熱
感染力が高く家族内で広がります。消毒は慎重に。

<まとめ>

赤ちゃんは我が子であっても別の人間です。判断に迷うことがあるのは当然です。
大したことなければ安心ですし、「いつもと様子が違うな」とお母さんが思うなら、気負わずに病院を受診しましょう。

私は今回、このコラムを書くにあたって友人の小児科医にインタビューしてみて、ごちゃごちゃ悩まずにもっと気軽に受診すればよかったと思いました。
お医者さんは忙しそうだし、病院は混んでいるし、こんなことくらいで受診したのかと思われるのも恥ずかしいし、なんとなく受診を躊躇ってしまうことの方が多かったように思います。
しかし、小児科の先生は赤ちゃんだけでなくお母さんのことも気にかけてくれているのだと知り、心強い気持ちになりました。もちろんお医者さんによって考え方はいろいろあるとは思うのですが、親身になってくれるお医者さんとの出会いも、子育ての大切な要素かもしれません。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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