妊娠初期に始まるつわり ベストな対処法で乗り切りたい!

坂田陽子

記事監修者:坂田陽子

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

多くの人が「妊娠=つわり」というイメージがあると思いますが、いざ自分の身に起きるとなると戸惑いますよね。

妊娠初期のママさんは特に「いつ来るんだろう」とドキドキしたり、ちょっとした変化も「これってつわり?」と疑問が湧くのではないでしょうか。

今回は、妊娠初期のママさんを悩ませる「つわり」について、話していきたいと思います。ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

つわりの期間ってどれくらい?

妊娠中につわりを経験した妊婦さんのうち、つわりが始まった時期は妊娠4~7週目の人が最も多いようです。それより前に始まる人や妊娠9週を過ぎてから始まった!という人もいますが、多くの妊婦さんは妊娠3カ月のうちにつわりが始まっているようです。

しかし、終わりの時期は比較的バラバラです。妊娠3カ月のうちに終わって、妊娠初期で完結した人もいれば、妊娠6カ月までつわりがあった・・・という人、少数ではありますが、出産まで続いたという人もいます。最も多いのは妊娠4カ月~5カ月あたりに落ち着いたというパターンです。

妊娠初期に始まり、安定期といわれる妊娠中期に入った頃に落ち着いたという人が一番多いようですね。

 

つわりの代表格「吐きづわり」

さまざまな症状のつわりがある中でも、代表格といわれるのが、ひどい吐き気があり食べても吐いてしまうという「吐きづわり」

つわりを経験した妊婦さんの7割以上がこの「吐きづわり」を経験しています。

対処法をいくつかご紹介しますが、その前に、まず吐きづわりがひどい場合は病院に相談することをお勧めします。目安としては、一日に何度も嘔吐を繰り返し、食事もとれず、体重減少がみられる場合です。

尿検査をして、ケトン体という物質が確認されると、妊娠悪阻(にんしんおそ)と診断されます。全身状態を確認し、必要な場合には管理入院となる場合もあります。吐きづわりの症状がひどいと感じた際には、早めに受診しましょう。

それ以外の場合は、自分でできる対処法を試してみることをお勧めします。一例をご紹介しますので、自分に合った方法を探してみてくださいね。

 

吐きづわりの対処法

①心と体を休ませ、リラックス

吐き気や嘔吐がある時は、まずリラックス。妊娠初期は仕事を通常通りこなしていたり、周囲の人に妊娠を伝えていない場合もあると思います。時短勤務など、可能な限り、制度を利用するのが良いのでしょうが、そうはいかない場合もあるかと思います。そういった場合も、少しだけでも体を休められる環境を見つけておくと良いでしょう。場合によっては信頼できる人にだけでも妊娠していて、つわりがあることを伝え、座ったり、席を外したりしやすい環境を作るための協力をしてもらえると安心かもしれません。

また、アロマオイルを活用するのもお勧めです。グレープフルーツやライム、マンダリンなどの香りにはリラックス効果があり、妊娠初期でも安心して使用できます。もちろん、休日の家事などは家族を頼って、自分とおなかの赤ちゃんを休ませてあげましょう。

②その時に食べられる物を食べられる時に

妊娠中は栄養バランスも大切ですが、ムカムカしたり、嘔吐してしまう状態の時は食べられる物だけの食事でも大丈夫。「今なら少し食べられるかも!」というタイミングに食べられるように、自分が食べやすい物を小分けに準備して、持ち歩いたり、近くに置いておくと便利です。

一番のお勧めは、イチゴやブロッコリーなど、葉酸を多く含む食べ物。妊娠初期の葉酸不足は、赤ちゃんの奇形等の原因になるとの報告が増えています。もし、一口でも食べられるタイミングがあれば、少しでも摂取できると良いですね。

「少ししか食べられないけれど、赤ちゃんに栄養は届くのかな・・・」と心配になるかもしれませんが、そこはあまり心配しなくても大丈夫。妊娠初期の赤ちゃんの大きさは、大きくても120g程度。卵2つ分くらいです。この大きさの赤ちゃんが必要とする栄養素は、ママが元々持っているものからでも十分に与えることが出来るのです。

③自分に合った飲み物で、こまめに水分補給

吐きづわりの妊婦さんは、特に水分補給が大切です。もともと軽い脱水症状がムカムカの原因になることもあるため、少量をこまめに水分補給しておくと良いでしょう。嘔吐がある場合には、なおさら脱水症状を避けるための水分補給がとても重要になります。

嘔吐した際は、水分と電解質を失ってしまうので、脱水状態になりやすくなっています。水の摂取だけでは体の電解質濃度が低くなってしまうので、経口補水液やスポーツ飲料を少量ずつ飲むと良いでしょう。「水分を摂っても、また吐いてしまい、意味がないのでは?」という疑問もあるかもしれませんが、例え吐き戻してしまっても電解質は大腸で素早く吸収されているので、脱水症状の改善に効果があります。

頻繁に嘔吐があるとき以外で、吐き気やムカムカ感がある場合、自分に合った飲み物を探してみると良いでしょう。炭酸水は口をすっきりさせ、果汁ジュースは唾液による不快感を和らげます。野菜スープは水分と一緒に栄養を摂ることもできます。飲むこと自体がつらい場合は、小さめの氷を口に含んでいるだけでもOK。自分が飲みやすい物を見つけて、こまめに水分補給をしていきましょう。

 

他にはどんなつわりがあるの?

つわりは「吐きづわり」のイメージが強いため、その他の体調の変化に「この不調は一体何なんだろう・・・」と不安に思うこともあるかと思います。初めての妊娠や妊娠初期で急激なホルモンバランスの変化がある時期は、様々な症状に戸惑いますよね。

「特定のにおいで気持ちが悪くなる」「いつでもどこでも眠い」「よだれがたくさん出て困る」これらも、つわりの症状の一つです。

でも、それぞれ対処法はあるので、心配しすぎなくても大丈夫。症状がひどくなる場合や他にも心配な症状がある場合は、症状の頻度や期間などをメモしておき、健診時に相談してみると良いでしょう。一人で不安を抱えず、気軽に相談して気持ちを楽にすることも、つわりの軽減に繋がるはずです。

まとめ

妊娠がわかって以来、つわりを最初の試練だと感じるママもいることでしょう。

でも、それはおなかで赤ちゃんがすくすくと育っている証拠。赤ちゃんの成長を心の支えに、ママもできることを試してみませんか?

今回ご紹介した方法以外にもたくさん対処法はあります。つわりがひどい時は、休むこと、自分の食べたいものを優先すること、家族を頼ってみること・・・

そういう「できること」で十分なのです。

元気な赤ちゃんに会える日を楽しみに、自分に合ったつわりの対処法を見つけて乗り越えていけると良いですね。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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