どうしてこんなに眠くなる!?妊娠初期の眠気

「妊娠してから、睡眠不足でもないのにやたらと眠い!」

「仕事中も眠くてだるい…この眠気はいつまで続くのだろう?」

と思われている方いませんか?妊娠と眠気には、一体どのような関係があるのでしょう。そして、この眠気をどうしたら良いのでしょうか。妊娠初期の眠気の原因とその対策について、お話したいと思います。

妊娠初期の眠気やだるさの原因

妊娠するとママの身体にはさまざまな変化があらわれ、眠気やだるさの原因になります。

原因1:女性ホルモンのバランス(プロゲステロンの増加)

それは、放出される女性ホルモンが大量に増えるからです。その中にプロゲステロンというホルモンがあります。このプロゲステロンは妊娠初期には体温を上げ、妊娠を継続させようとしたり、母乳分泌の準備をしたりする働きがあります。一方で、このプロゲステロンは眠気を誘う作用もあります。このホルモンの働きによって、妊娠初期の眠気を感じる方がいるようです。

原因2:自律神経の乱れによる睡眠不足

同時に、妊娠初期は自律神経が乱れたり、体温調節がしづらくなることで、寝つきが悪くなることも。他にも、つわりによる吐き気に悩まされたり、精神的に不安定になることもあります。これらが睡眠不足の原因になり、日中に眠気を感じるママもいるようです。

妊娠初期の眠気いつまで続くの!?

妊娠初期の強い眠気がいつまでも続くわけではありません。眠気の原因と考えられるプロゲステロンは、妊娠2~4カ月をピークに急増し、5ヶ月ぐらいになると分泌量が元に戻ります。そのため安定期に入ると、眠気がおさまるというママも多いです。

しかし個人差がありますから、中にはこの強い眠気が出産の前まで続くというママもいます。妊娠中の睡眠としては、とても自然のことです。赤ちゃんからの身体を休めてねというサインかもしれません。今はこういうものだと思い、あまり気にせず、身体を休めるようにしましょう。

もし、日中に睡眠をとれるようであれば、できれば15時より前にした方が夜の睡眠に影響が少ないといわれています。

妊娠中の眠気と上手に付き合う対策

眠い時は思い切って寝る!ことが一番の対策・・・とはいえ、上の子のお世話があったり、お仕事をしているママにとっては眠い時に思うように身体を休めることはなかなか難しいものです。では、この眠気とどのように付き合えば良いのでしょうか。対処法を考えてみましょう。

ここからは、妊娠中の眠気対策をご紹介します。

・ガムや飲み物を口に含んでスッキリさせる

何か飲み物を飲んだり、口に入れることで気分転換ができます。お茶や水、ガムなど試してみましょう。ここで注意したいのが、カフェインの摂りすぎです。妊娠中にカフェインを大量に摂ると胎児の発育が滞り、低体重や流産などの原因になる可能性があるため、カフェインの摂りすぎは要注意です。

カフェインというと、コーヒーを思い浮かべる方が多いかもしれませんが、意外にも緑茶や紅茶、清涼飲料水にも含まれているので、注意が必要です。最近では妊婦さん向けのノンカフェインのコーヒーや紅茶も充実していますよ。

また、炭酸飲料水や白湯にレモン果汁を絞ったものなどもお勧めです。

・冷たい水で顔を洗ってみる

眠たい時、人の身体はリラックスの状態にあり、副交感神経が活発に働いている状態です。冷たい水で顔を洗うことで、交感神経が活発に働くようになり、眠気を抑えることができます。仕事中などで顔が洗えない場合は、濡らしたタオルやおしぼりなどで、顔や首元を冷やしてみてください。

・夜の睡眠の質を上げる

妊娠初期には、つわりのあるママも多く、しっかりと睡眠をとることが難しいかもしれません。寝室の環境を変えてみたり、自分の寝やすい姿勢を見つけましょう。足の間にクッションを挟むのも良いですよ。夜に質の良い睡眠をとることで、日中の眠気を少しでも減らしたいものです。

・外の空気を吸ってみる

窓を開けて換気をして、外の空気に触れるだけで、頭がスッキリすることもあります。もし体調が良ければ、少し外に出て、散歩してみるのも良いでしょう。上の子を連れて家の周りを歩くだけでも、お互い気分転換にもなりますよ。もちろん、無理のない範囲で疲れ過ぎない程度にしましょう。

席を立ったり歩いてみる

ずっと同じ姿勢で仕事をしていると、ますます眠気に襲われたりします。可能であれば1時間に1回ほど立ち上がり、トイレに行ってみたり、少し歩いてみると良いかもしれません。周りの目が気になったり、立ち上がることが難しいようであれば、座ったまま足の先の曲げ伸ばしをするだけでも随分違いますよ。

・眠気に効くツボを押す

また、眠気に効くツボを押してみるのも一つです。親指と人差し指の骨が交差しているくぼんだ「合谷(ごうこく)」というツボを少し強めに押します。座ったままでもできるので、ぜひ試してみてくださいね。

妊娠初期の眠気のQ&A

Q1:「生理前」と「妊娠初期症状」の眠気、何か見分け方はありますか?

A1:妊娠初期と同様に、生理前もプロゲステロンの値が上昇し、眠気が出ることが多いです。妊娠初期や生理前に感じる眠気やだるさは似ているので、眠気だけで見分けるのはむずかしいです。もし生理予定日を1週間過ぎても生理がこない、基礎体温の高温期が16日以上続く場合は、妊娠検査薬を試すことも考えてみてください。

Q2:妊娠初期に眠気がないと、流産している可能性がありますか?

A2:妊娠中の眠気の原因と考えられるプロゲステロンは、妊娠維持に欠かせない女性ホルモンです。ただし眠気の有り無しや、眠気の強さなどは人それぞれです。妊娠中に眠気がないからといって流産している可能性は低いですが、もし気になることがある場合は産婦人科に聞いてみることをおすすめします。

まとめ

妊娠中はどうしても疲れやすく、眠気を感じる人も多くいます。無理をせず、自分に合った方法を見つけ、この眠気と上手に付き合っていきましょう。

妊娠中の眠気は周囲からあまり理解してもらえず、ただの怠けなどと思われてしまうこともあるかもしれません。でも、それは違います。妊娠中眠くなってしまうことは、とても自然なことなのです。ママは身体を張って赤ちゃんのことを守っているのです。

睡眠のことに限らず、妊娠中のママにとって、ストレスは一番良くありません。気持ちをリラックスさせて、どうか楽しいマタニティライフを送ってくださいね!

赤ちゃんの未来の命を救うかもしれない「さい帯血バンク」

妊娠初期は、つわり・眠気・だるさなど、様々な体調の変化に悩まされますよね。でもそんな不調も、おなかに赤ちゃんが宿っているからこそ。そして今この瞬間も、お母さんと赤ちゃんをつなぐへその緒に流れる血液「さい帯血」が、生まれた赤ちゃんの未来の命を救うことになるかもしれないんです。

さい帯血とは、赤ちゃんとお母さんを繋いでいるへその緒を流れている血液のことです。赤ちゃんはおなかの中で、このさい帯血を介してお母さんから栄養や酸素をもらっています。

そんな大切な役割をしているさい帯血ですが、実は産後に保管しておくことで、現在は治療法が確立していない病気の治療に役立つ可能性を秘めているのです。この血液には、「幹細胞」と呼ばれる貴重な細胞が多く含まれており、再生医療の分野で注目されています。元気に誕生した赤ちゃんでも、将来さい帯血で治療できうる病気にかかる可能性は誰にでもあり、その際に赤ちゃん自身のさい帯血が保存されていれば、治療により未来を変えられるかもしれません。

しかし採取できるのは、出産直後の数分間のみ。採血と聞くと痛みを伴うイメージがあるかと思いますが、さい帯血の採取は赤ちゃんにもお母さんにも痛みはなく安全に行うことができます。

民間さい帯血バンクなら、赤ちゃん・家族のために保管できる

さい帯血バンクには、「公的バンク」と「民間バンク」の2種類があり、公的バンクでは、さい帯血を第三者の治療のために寄付・保管されます。

一方民間バンクでは、赤ちゃん自身やそのご家族の将来のために保管します。治療法が確立されていない病気に備える保険として利用できるのが、この民間さい帯血バンクです。

ステムセル研究所は、さい帯血保管ができる国内最大の民間バンクです。

<ステムセル研究所の強み>

・1999年の設立以来20年以上の保管・運営実績あり

・民間さい帯血バンクのパイオニアで国内シェア約99%

・累計保管者数は7万名以上

・全国各地の産科施設とのネットワークがある

・高水準の災害対策がされた国内最大級の細胞保管施設を保有

・厚生労働省(関東信越厚生局)より特定細胞加工物製造許可を取得

・2021年6月東京証券取引所に株式を上場

 

詳しい資料やご契約書類のお取り寄せは資料請求フォームをご利用ください。

さい帯血を保管した人の声

■さい帯血の限りない可能性に期待(埼玉県 佐藤 香奈江様)

「初めて妊娠がわかったとき、この命を守ってあげたいと思いました。彼女にはじめて会ったとき、この子を守らなければならないと思いました。さい帯血はまだまだ未知数の宝箱です。

私が彼女に与えた初めての財産であると同時に彼女の持ち物でもあります。何に使うのか私だけで決めるのではなく、彼女と話し合って決めたいと思いました。彼女が使い道を決められるまで、大切に保管してあげたいと思い、ステムセル研究所にお願いしました。将来、公的と民間の区切りなくいろいろな形で使えるといいなと思っています。」

 

■さい帯血が本当の希望になりました(東京都 M・Y様)

「私の子どもはウィルス性の病気から脳の一部が機能障害となりました。万が一に備えて保管しておいたさい帯血。

治療に効果があると知り、現在は移植治療に向けて準備をしているところです。まさか使うことになるとは思わなかったし、使わない方が良かったのですが、一生に一度きりのさい帯血を保管しておいて良かったと心から思います。」

※ほかの保管者のから声はこちら

 

妊娠初期は、赤ちゃんの存在をおなかに感じる機会も少なく、儚く思えるその命が無事に成長してくれることを祈る日々ですよね。お母さんの体調も安定しづらい時期なので、生まれた後の「もしも」のことまで心配するのは難しいと思います。ただ、さい帯血が採取・保管できるチャンスは、出産後すぐの一度きり。さい帯血保管という制度があることだけ、ぜひ知っていただきたいと思います。赤ちゃんの無事と健康を願うすべての妊婦さんの、健やかな妊婦生活をお祈りしています。

▼さい帯血保管について、もっと詳しく

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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