さあ分娩室へ!と言われたらお産のゴール目前!頑張れお母さん。

おなかの中で大切に育ててきた赤ちゃんに会うため、お母さんは人生最大の大仕事をしなければなりません。でも初めての出産はわからないことだらけ、わからなければ不安になりますし、ゴールが見えなければ頑張り続けられませんよね。

陣痛が起こりはじめてから出産まで初産婦でだいたい12〜14時間、経産婦で8時間程度といわれています。

陣痛や破水が始まって病院に連絡し、入院となると大抵の場合、陣痛室に通されます。

ここで子宮口全開になるまで痛みに耐え、いざ出産となると分娩室へと移動します。

病院によってはLDR  Labor(陣痛)Delivery(分娩)Recovery(回復)といって陣痛室と分娩室が一体となり、お産の始めから最後まで1部屋で行うところもありますので、ご自分の病院ではどのようなタイプか調べておくのも良いですね。

今回は陣痛が始まってから赤ちゃんに会えるまでの過程についてご紹介します。

◯分娩第1期

陣痛が起こりはじめてから子宮口が全開になるまでを分娩第1期といいます。初産婦で10〜12時間、経産婦で4〜6時間かかるというのが平均的です。

しかし、あくまでも平均的なもので初産婦でもスピード出産してしまう方もいればこの第1期で2、3日かかる方もいて十人十色です。

子宮口が0〜3㎝の間は痛みの感じ方に個人差があり、痛みのないまま進んでしまう方もいます。痛みがあったとしてもまだまだ序の口、お散歩や食事もできますし、破水していなければ今のうちにお風呂に入ったりして入院に備えましょう。

そのうちに陣痛が1時間に6回程度、規則的になってきます。病院に連絡して入院の指示を待ちます。

子宮口が7〜8㎝になると陣痛の間隔は3〜4分になります。背中や腰の痛みが強くなり陣痛中は会話もできないほどになります。そして痛みはどんどん下の方へ移動していきます。

子宮口が9〜10㎝では陣痛が1〜2分おきにやってきます。こうなると陣痛の度に力一杯出してしまいたい感覚、いきみの感じがでてきます。しかし全開にならないと産道や会陰が傷ついてしまうので助産師の指示を待ちましょう。

入院してからは陣痛室で痛みと闘っていますが、子宮口全開となると分娩室へ移動します。この時「分娩室へ行きましょう」の言葉が待ち遠しくなります。

たまに分娩室まで歩いて行けと言われたけれど痛すぎてなかなか着かなかった、分娩室が遠くてつらかったなどの感想も聞きますが、車椅子で分娩室へ運んでもらうこともあるようです。

◯分娩第2期

今まで出たりひっこんだりしていた赤ちゃんの頭がひっこまなくなると赤ちゃんはもうすぐ産まれてきます。

初産婦で2〜3時間、経産婦で1時間程度といわれています。ゴールはもうすぐですね。

陣痛の合間に分娩室へ移動し、分娩台に上がります。

分娩台では内診の時のように足を広げて、手元のグリップをしっかり握ります。

助産師の指導のもと陣痛のタイミングに呼吸を合わせてできるだけ長くいきみましょう。

無事赤ちゃんの頭が出るとお母さんの大仕事は終わりです。あとは力を入れずに短く呼吸をして身体が全て出てくるのを待ちます。

果てしなく長く続くように思える陣痛ですが、この瞬間が最高のゴールです。必ず終わりがあると信じて痛みに耐えて頑張ってください。

◯分娩第3期

赤ちゃんが産まれた後15~30分程で今まで赤ちゃんとお母さんを繋いでいた胎盤や臍帯が出てきます。そのまま分娩室で会陰の処置などをします。その後2時間ほどは子宮の収縮や産道の裂傷などによる出血がないかなどに注意しながら身体を休める時間です。

産後はとても興奮していて元気なように思えてしまいますが、陣痛に耐えた身体は予想以上に負担がかかっていますので、しっかり休んで赤ちゃんとの生活に備えてくださいね。

◯おわりに

出産までにかかる時間はあくまでも目安ですので、あまりにも早い時もあれば、今日産まれると思っていたのに数日かかったなんてこともあります。

出てくるタイミングは赤ちゃん次第ですので、どちらの場合になっても良いように心構えをしておきましょう。

私も2人の子供を出産した経験がありますが、初産の時は入院の翌日産まれました。「辛いけど必ず終わりがあるから頑張って」と助産師さんに励まされたのが心強かったです。

子宮口の開き具合と出産の流れをあらかじめ頭に入れておくことで果てしなく続くように思える陣痛を上手に乗り越えてください。

どのような出産でも分娩室で迎えるその瞬間は赤ちゃんにとってもお母さんにとっても命がけの素晴らしい経験になります。

赤ちゃんに会えるその日まで、お身体を大切に良いご出産をお迎えください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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