妊婦さんはハチミツを食べても大丈夫?食べてはいけないと言われる理由やメリットも解説

「妊娠中にハチミツを食べてはいけない」と聞いたことがあるが、本当なのだろうかと疑問に思っていませんか。

結論として妊婦さんは、ハチミツを食べても大丈夫です。

むしろ、ハチミツを食べたほうが体によい影響があるとわかっています。

この記事では、以下の内容を解説していきます。

  • 妊婦さんがハチミツを食べても大丈夫な理由
  • ハチミツの摂取をおすすめする理由
  • ハチミツの選び方

この記事を読むと、安心してハチミツを食べられるようになりますよ。

なぜ妊婦さんはハチミツを食べても大丈夫なのか?

ハチミツには食中毒を起こす原因菌の一種である「ボツリヌス菌」と呼ばれる胞子が含まれている場合があります。

わたしたち成人は、ハチミツと一緒に含まれるボツリヌス菌が体内に入っても、胃酸や腸内細菌によって撃退できるため問題はありません。

もちろん、お腹のなかにいる胎児にも影響はありません。

しかし1歳未満の乳児は、消化器官や腸内細菌の状態が未発達であるため、ボツリヌス菌をガードできず、一気に繁殖し「乳児ボツリヌス症」というトラブルを起こすことケースがあります(※1)。

つまり、ハチミツを食べてはいけないのは「生後1歳未満の赤ちゃん」であり、妊婦さんや胎児には悪影響はないということです。

 

出典

(※1)妊娠中、育児中のご自身の食事や赤ちゃんの食事に関する情報提供|厚生労働省

 

妊婦さんにハチミツをおすすめする3つの理由

妊娠中にハチミツを食べることをおすすめする理由は以下の3つ。

順にご紹介します。

  • 疲労回復
  • 腸内環境改善
  • 低カロリー

理由1:疲労回復

ハチミツの糖質は、分解の手間なく吸収される「単糖類」で、即エネルギーに変換されるます。通常の食べ物からとった糖質は、消化器官で分解されてから吸収されます。

しかしハチミツは分解する必要がないため、身体に即エネルギーとして補給されるのです。

ハチミツを摂取すれば、疲労を感じやすい妊娠生活の助けになるでしょう。

理由2:腸内環境改善

ハチミツには以下のような糖類が含まれています。

  • ブドウ糖
  • 果糖
  • オリゴ糖

なかでもオリゴ糖には、腸の中で善玉菌であるビフィズス菌のえさになり、ビフィズス菌を増やす作用があります。ビフィズス菌が増えると、腸内環境が改善され、腸の働きが良くなり、便秘などの改善にも繋がるのです。

妊婦生活では便秘などのマイナートラブルで悩むも多いと思いますが、ハチミツを摂取すれば、悩み解消の役に立つでしょう。

理由3:低カロリー

ハチミツは砂糖より甘みが強く、エネルギーは控えめです。

ハチミツと砂糖を比べると、下記のようになるそうです。

100g当たりのエネルギー

ハチミツ329kcal/砂糖391kcal(※2、3)

同じ甘さはハチミツ大さじ1杯=砂糖大さじ2杯

上表を見ると、甘みがあるにも関わらず、砂糖に比べて低カロリーであるとわかります。

妊婦生活では、適切な体重増加が求められ、私も健診の度に体重計に乗る度にドキドキしていました。

甘みが強いのに、エネルギーは抑えられるとしたら、ヘルシーなハチミツを利用しない手はないですね。

ただし、砂糖の代わりにハチミツを使う場合は、注意が必要です。

単純に大さじ1杯の砂糖を同じ大さじ1杯のハチミツに置き換えると、甘くなりすぎて、エネルギーも増えてしまいます。

料理や飲み物に使うときに同じ甘さをキープしたいなら、ハチミツの分量を大さじ半分に留めましょう。

出典

(※2)砂糖及び甘味類/(その他)/はちみつ – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類|日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

(※3)砂糖及び甘味類/(砂糖類)/車糖/上白糖 – 01.一般成分表-無機質-ビタミン類|日本食品標準成分表(八訂)増補2023年

 

妊娠さん必見!正しいハチミツの選び方

ハチミツを選ぶ際には、純粋なハチミツであるということに注目しましょう。

安価なハチミツは砂糖を加えていたり加熱処理をすることで精製していたりするものがあります。

いわば「ハチミツ風味」となっているものもあるので純粋はちみつで非加熱のものを選ぶと良いでしょう。

 

まとめ

1歳未満の赤ちゃんにハチミツを食べさせることは避けなければならないと言われているために、妊娠中も食べてはいけないと思う方もいたでしょう。

しかし実際はハチミツには疲労回復や腸内環境改善などのメリットがあります。

さらにハチミツにはビタミンやミネラルも豊富に含まれ、細菌の増殖を抑える抗菌作用もあることから、妊娠中におすすめの食品と言えます。

おいしいからと言って食べ過ぎによるカロリー過多に注意をすれば妊娠中の心強い味方になるでしょう。

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この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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