妊娠初期の特徴とおなかの張りや腹痛

妊娠がわかると期待と不安でいっぱいになります。同時に、からだの変化、気になる症状が出てきた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

特に初めての妊娠だと、このおなかの痛みは何だろう?問題はないのかな?と、わからないことだらけですよね。

赤ちゃんの成長とともにママのからだも少しずつ変化していきますが、痛みや変化には個人差があり、人それぞれ。

そんな不安が少しでも減るように、妊娠初期の特徴、からだの変化、おなかの張りや腹痛についてご紹介します。

妊娠初期の特徴 赤ちゃんを守るためにママのからだが変化!

まず、妊娠初期とは、妊娠15週までのことをいいます。

妊娠4週頃に、早い人では、つわりの症状が出てくることもあります。また、ママの体と心にも変化が起こります。

これは、妊娠すると大量に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)の働きによるものです。基礎体温を上げて、子宮内膜を厚くし、子宮収縮を抑制するなどして、妊娠を維持しようとします。

また、このプロゲステロンには、内臓や血管を形作る平滑筋を緩める作用があり、胃腸や血管の収縮を抑制するために、胃腸の不快症状や便秘、頭痛が起こることもあるそうです。

妊娠初期のつわり、つらいつわり、だけど優しいメッセージも!

妊娠5週から始まり、16週頃まで続くのがつわりですが、中には、つわりがない人もいますし、妊娠中期まで続くこともあります。

現在2児を子育て中の私も、つらいつらい、つわりの思い出があります。とにかく気持ちが悪い、シャンプーや洗剤のにおいも耐えられない、冷蔵庫を開けただけで気持ち悪い、食べることや水を飲むこともつらくなり、入院して何とか乗り越えました。

私は、家族がこの時期、家事を分担したり、遠方から駆けつけてお世話をしてくれたり、職場の方の理解や配慮を得た経験があり、感謝の思い出が今でも強く残っています。

つわりは、妊娠したことを強く思い知らされる状態といっても過言ではありません。

「赤ちゃんがいるよ」「自分のからだが赤ちゃんのために変化するよ」

辛いつわりですが、実は優しいメッセージを持っています。

今、つわりで苦しんでるママさん!頑張ってください!

 

妊娠初期のおなかの張りや腹痛について

では、妊娠初期に起こる腹痛は、どのような腹痛でしょうか?

痛みに対する表現は、千差万別なので一概にはいえませんが、「チクチクしたような痛み」

「おなか全体が引っ張られるような痛み」

「下腹部の違和感」

「生理痛のような痛み」

このような例が挙げられます。

今まで経験したような、してないような、耐えられるような、耐えられないような・・・おなかの赤ちゃんは大丈夫かな?と不安な気持ちになってしまいますよね。

そこで、妊娠初期のおなかの張りや腹痛の原因や、どう対応したら良いかをご紹介します。

妊娠初期の腹痛の原因

1.左右どちらかがチクチク痛む原因は?

妊娠すると、ごく初期に着床痛としてチクチクした痛みを感じる場合があります。またおなかの赤ちゃんが成長するにつれて、筋肉や靭帯が緩んで子宮が広がろうとします。その際子宮が左右均等に大きくなるわけでないので、左右どちらかの靭帯がひっぱられてチクチクした痛みが出ている可能性があります。

2.下痢の原因は?

下痢による腹痛に悩む方もいらっしゃると思います。妊娠初期はホルモンバランスの変化により下痢が起こりやすくなります。また子宮が徐々に大きくなり、胃腸が圧迫されることで消化されにくくなり、下痢を引き起こすこともあります。

3.出血を伴う腹痛や激痛の原因は?

おなかの痛みに加え、出血を伴う場合や、我慢できないほどの強い腹痛の場合は、切迫流産や異所性妊娠などの可能性があるためすぐに受診をしましょう。たとえ少量の出血であっても、医師の診察を受けた方が安心です。

妊娠初期の腹痛への対応方法

1.安静にする

まずは、ゆっくり過ごしてみてください。

楽な服装や姿勢で安静にしてみて、痛みが弱くなったり、改善した場合は様子を見て、大丈夫といえる可能性が高いです。

2.体を温める

体の冷えが原因の可能性もありますので、生姜など温まる食材を摂取したり、ブランケットや湯タンポなど、冷え対策のアイテムを使って対処しましょう。

安静にしてみても、引き続き、強い痛み・出血を伴う場合は産婦人科を受診しましょう。

3.市販薬の自己判断での使用はNG

痛みを抑えるために市販薬の使用を考えることもあるかもしれませんが、自己判断で薬を服用するのは危険です。心配な方は早めに受診しましょう。

4.下痢を伴う場合は、水分補給

下痢が続くと心配になりますが、症状が下痢だけであれば、赤ちゃんに影響があることはほとんどありません。

休息を十分に取り、脱水を防ぐためにも水分補給を積極的に行いましょう。

ただし、発熱や吐き気などの症状がある場合は、受診をしましょう。

5.出血や激痛を伴う場合はすぐに受診を!

特にこの時期に心配されている方も多いかと思いますが、切迫流産の可能性がないかなどを医師にしっかり診ていただくことが大切かと思います。

私も、最初の妊娠の際に、妊娠初期に生理痛のような痛みや出血があり、切迫流産といわれました。出血があった時点で、病院に相談し、受診を勧められたため、病院に行きました。

安静に過ごすことで、この時期を乗り切ることができましたが、変だなと思ったら、迷わず相談することが大切だなと思いました。

また、出血を伴うおなかの張りや腹痛の場合は、受精卵が子宮内以外の場所に着床してしまう異所性妊娠の可能性もあるそうです。

いずれにしても、出血を伴う場合は、すぐに病院へ連絡を取り、受診しましょう。

まとめ

嬉しいおめでた、なのに妊娠初期のからだの変化に、戸惑うママさんも多いと思います。

特に、おなかの張りや腹痛は、赤ちゃんに何らかの影響がないかと、本当に心配になるものです。

今回ご紹介しましたが、まずは、無理をせずに、そして強い痛みや出血を伴う場合は、病院に相談するということが大切かと思います。

また、妊娠により「からだが変化している」という状態を受け止めて、日常生活でも負担がかからない生活スタイルに少しずつシフトされるのも、もう一つ大切なことかもしれません。

私は、この時期、職場の方の理解と協力により、自宅静養をさせていただきました。

また、家事、買い物、掃除など日常のほとんどを、遠方から駆けつけた母に甘えさせてもらいました。

家族の協力、話し合いを通じて、生活に負担がかからなくなる方法を見つけていただけたらと思います。同様に、職場等でもご自分の状況をお話されて、何らかの選択肢が見つかると、良いかと思います。

少しでも、心配ごとが減りますよう、願いを込めて書かせていただきました。

どうか、お身体を大切になさって、妊婦生活が良いものとなりますよう応援しております。

 妊娠中だからこそ準備できる!赤ちゃんの未来の健康に備える「さい帯血バンク」とは

妊娠初期は、おなかの痛み・つわりなど、様々な体調の変化に悩まされますよね。でもそんな不調も、おなかに赤ちゃんが宿っているからこそ。そして今この瞬間も、お母さんと赤ちゃんをつなぐへその緒に流れる血液「さい帯血」が、生まれた赤ちゃんの未来の命を救うことになるかもしれないんです。

さい帯血は、あまり聞きなじみのない言葉かと思いますが、これは赤ちゃんとお母さんを繋ぐへその緒を流れている血液のことです。この血液は、赤ちゃん自身のもので、赤ちゃんが誕生した後のわずかな時間に限り採取することができます。

このさい帯血には、「幹細胞」と呼ばれる貴重な細胞が多く含まれており、現在は治療法が確立されていない脳性麻痺や自閉症スペクトラム障害等への再生医療での利用の可能性が期待されています。

採取できるのは出産時の一度きりで、赤ちゃんにもお母さんにも痛みはなく安全に行うことができます。さい帯血バンクでは、将来の使用に備えて、さい帯血中から必要な細胞を抽出し、長期間凍結保管することができます。

民間さい帯血バンクなら、赤ちゃん・家族のために保管できる

さい帯血バンクには、公的と民間の2つがあり、公的バンクでは、第三者の治療のためにさい帯血を寄付することができます。民間さい帯血バンクは、これから生まれてくるお子様やそのご家族のため、脳性麻痺や自閉症などの今まで十分な治療法がなかった疾患に対し、再生医療・細胞治療での利用にお役立ていただくことを目的とし、ご契約者のさい帯血を保管することができます。

<民間さい帯血バンクなら、ステムセル研究所>

ステムセル研究所は、国内シェア約99%を誇る国内最大の民間さい帯血バンクです。

・1999年の設立以来20年以上の保管・運営実績あり

・累計保管者数は7万名以上

・全国各地の産科施設とのネットワークがある

・高水準の災害対策がされた国内最大級の細胞保管施設を保有

・厚生労働省(関東信越厚生局)より特定細胞加工物製造許可を取得

・2021年6月東京証券取引所に株式を上場

詳しい資料やご契約書類のお取り寄せは資料請求フォームをご利用ください。

さい帯血を保管した人の声

■さい帯血の限りない可能性に期待(埼玉県 佐藤 香奈江様)

「初めて妊娠がわかったとき、この命を守ってあげたいと思いました。彼女にはじめて会ったとき、この子を守らなければならないと思いました。さい帯血はまだまだ未知数の宝箱です。

私が彼女に与えた初めての財産であると同時に彼女の持ち物でもあります。何に使うのか私だけで決めるのではなく、彼女と話し合って決めたいと思いました。彼女が使い道を決められるまで、大切に保管してあげたいと思い、ステムセル研究所にお願いしました。将来、公的と民間の区切りなくいろいろな形で使えるといいなと思っています。」

 

■さい帯血が本当の希望になりました(東京都 M・Y様)

「私の子どもはウィルス性の病気から脳の一部が機能障害となりました。万が一に備えて保管しておいたさい帯血。

治療に効果があると知り、現在は移植治療に向けて準備をしているところです。まさか使うことになるとは思わなかったし、使わない方が良かったのですが、一生に一度きりのさい帯血を保管しておいて良かったと心から思います。」

※ほかの保管者のから声はこちら

 

妊娠初期は、赤ちゃんの存在をおなかに感じる機会も少なく、儚く思えるその命が無事に成長してくれることを祈る日々ですよね。

お母さんの体調も安定しづらい時期なので、生まれた後の「もしも」のことまで心配するのは難しいと思います。ただ、さい帯血が採取・保管できるチャンスは、出産後すぐの一度きり。準備は、妊娠中の今しかできません。

さい帯血保管という制度があることだけ、ぜひ知っていただきたいと思います。赤ちゃんの無事と健康を願う妊婦さんの、健やかな妊婦生活をお祈りしています。

 

▼さい帯血保管について、もっと詳しく

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

出産に備える
大切な情報