2020年11月26日
陣痛・出産
#痛み

もうすぐ我が子に会える!!でも、私は陣痛の痛みに耐えれるの??

予定日が近付くにつれて嬉しい気持ちと、不安な気持ちが入り乱れる人も少なくないと思います。不安を少しでも減らして出産を迎えれるように、実際に経験した出産までの痛みの変化についてお話したいと思います。

どんな痛みから始まるの?

私には10歳と5歳になる子供がいますが2人とも38週くらいから前駆陣痛を感じるようになりました。痛みとしては生理痛くらい。(生理痛が酷い方には生理痛の方が痛いと感じるくらいの痛み)

私は毎日19時頃から21時頃まで15分から20分間隔で1分前後痛みを感じる前駆陣痛が起きていました。たまに10分間隔に縮まると『陣痛が始まったかも!!』と、喜んでいましたがすぐに間隔が広がり痛みも感じなくなっていき『今日も違ったなぁ』一喜一憂していました。

前駆陣痛は全員に起こるわけではないです。痛みが和らいでしまい結果的に陣痛に繋がらなかったとしても、身体も赤ちゃんも出産に向けて準備を始めた証拠ですから、そろそろだなとゆったりと過ごせるといいかもしれませんね。

臨月に入るといつ陣痛が始まっても不思議ではありませんので痛みの間隔を測れるように、アプリを入れたり身近にメモとペンを置いておくと安心だと思います。

同じ10分間隔でも痛みの感じ方は全く違う!?

陣痛が始まる時間帯で多いのが夜中の3時頃のようですが、実際に我が子は2人とも夜中の3時頃から陣痛が始まりました。

1人目の時は15分間隔の痛みで気付きましたが今までの前駆陣痛とは違い、顔をしかめて痛みをやり過ごしていました。すぐに10分間隔になり病院に連絡し向かいましたがまだ荷物を持って動けますし受け答えもしっかりできる程の痛みでした。

2人目は気付いた時には10分間隔になっていましたがあまり痛みを感じず『便意があるのに出ないなぁ』くらいの痛みでした。しかし経産婦なので痛みが軽くても周期的な痛みなのでこの時点で病院に向かいました。

遠くに感じた分娩台とあっという間の分娩台

陣痛開始から出産までの目安は初産で10時間~12時間、経産婦で4時間~6時間とネットや病院から配布される冊子にも書いてあるのに、1人目の時はこの痛みがいつまで続くのか、どれくらい痛くなるのか、どうしたらいいのか、とにかく入院時はパニックになっていました。

NSTをつけてもらい山型になる波形を見たら40くらいまで上がり助産師さんに「数字がいくつなったら生まれますか?」と聞いたら「100は越えないと生まれないですよ」

と満面の笑みで返されました。

40でも結構痛いですよ!?100って何!?何!?気狂いになっちゃいますよ!?」と半狂乱になりながら言ってしまいましたが、その言葉に対しても助産師さんは冷静に「大丈夫、大丈夫!明日には生まれてるんだから」とまた笑顔で返してくれました()

実は陣痛が始まった日が予定日で2日前の検診時に「赤ちゃんが大きめなので予定日までに陣痛が来なければ促進剤を使って陣痛を起こしましょう」と言われていました。

どれだけ痛くても明日には生まれていると思えたら気持ちも落ち着きました。

陣痛開始から5時間後、間隔は6分くらいになり波形も6070くらいまで上がるようになっていましたが子宮口はまだ3cm

廊下を歩いて陣痛を促進するように言われましたが歩くたびに振動で痛みが襲ってきます。6分間隔であっても実際は1.2分かけて痛みのピークになり1.2分かけて引いていくので歩けるのも2分くらい。10歩歩くのがやっとになっていました。もちろん部屋から遠ざかれば遠ざかるほど戻るのもキツイ!!2部屋先まで歩いては戻るを2往復するのに1時間かかりました。

歩く以外にもスクワットをしたり、階段を上り下りする事で促されるようですし、できれば横になっているより起き上がっている方が陣痛は進みやすいそうです。

陣痛開始から8時間後、内診で子宮口は8cmまで開いてきたと言われ、ようやく『陣痛室』へ!

陣痛室は廊下を挟んで反対側なのに痛みが辛くて、2歩歩いては付き添ってくれていた看護師さんにしがみついて耐え、10分以上かけて移動できました。

陣痛室に入ってからは痛みに波があるというより時々楽な瞬間があるくらいまで進み、全身で痛みに耐えていたので太ももと腕が筋肉痛になってしまい痛みのピークがくるたびに手足が痙攣するようになっていました。

この時にはNSTの波形も100を越えていました。

陣痛開始から9時間後、子宮口は9.5cmまで一気に進み「もう分娩台へ移動して人工的に破水させよ!破水したらすぐ産めるよ!」と言って貰えやっと分娩台へ行けました。

先ほどまでは一歩歩くのが凄くツラかったのに『もうすぐこの痛みから解放される』と思うと物凄い速さで歩いて分娩台に上がれました()

一人目の時はここまで9時間かかりましたが、2人目の時は陣痛開始からほとんど痛みを感じませんでしたが、3時間経った頃突然痛みが強くなり始めました。上の子も付いてきていたので苦しんでる姿は不安にさせてしまうと思い、自分から「陣痛室へ移動したい」と頼み、内診をしてもらうと子宮口は8cmまで開いていました。すぐに分娩台に上がり出産に向けての準備をしてもらいました。

あと一息!!一踏ん張り!!痛みのピークは過ぎたよ!

1人目の時は人工的に破水をしてもらうとすぐに子宮口は全開になりました。

2人目の時は分娩台に上がってすぐ、勝手に破水をし全開になりました。

「もういきんでいいよ」と言われると『やっと楽になれる』『やっと赤ちゃんに会える』と思い、痛いはずなのにさっきまでの痛みとは全く違い、気持ち的にはかなり楽な痛みに変わりました。

我が子達は3.4回のいきみで生まれてくれたのと、陣痛の時間も短いので安産だったと思います。(体重は2人とも3200g程の大きめベイビーでした)

赤ちゃんの姿を見た瞬間に痛みは飛んでいっちゃいますから、やはり母は強しですぬ。

最後に

産後1ヶ月は出産に伴う身体の痛み(後陣痛、会陰切開の傷、関節痛、筋肉痛、乳腺炎)があります。

出産前に家事や育児の分担リストなどを夫婦で話し合っておくと産後の生活もスムーズに進めれるかなと思います。

是非、ご主人様にも出産の大変さをご理解頂き夫婦でよい出産をお迎えください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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