2020年11月19日
陣痛
#前駆陣痛

さあ!いよいよ出産のはじまりです!
~お産の準備段階、前駆陣痛について~

 「前駆陣痛」って言葉、あまり聞きなれない言葉ですがご存じですか?

出産が近づいてくると耳にされる機会も多いかもしれません。陣痛には、2種類あるそうです。「前駆陣痛」と「本陣痛」。テレビや映画でよく目にする場面、女優さんがうんうん唸って汗びっしょりの出産シーンは、正に本陣痛です。そしてこの本陣痛がお産の始まりです。みなさんが想像している陣痛は、ほとんどがこの本陣痛ですよね。

前駆陣痛とは

あまり聞き慣れない前駆陣痛ってどんなものなのでしょう。

出産経験のあるママさんたちに聞いてみると「前駆陣痛?」「あったっけ?」「そう言えば、あれが前駆陣痛だったのかも・・・」という反応で、本陣痛や出産の一番強い痛みの記憶しか残っていないという方がほとんどです。

私も前駆陣痛ってあったかな?と遠い記憶を辿ってみました。

・前兆

よく思い返してみると、私はたまたま検診で赤ちゃんの心拍データをとっている最中に「うん!?胎動?」と思うくらい赤ちゃんがおなかの中でグーっと動いて、「普段の胎動とは何か違う!」と感じたことがありました。

前駆陣痛では、生理痛のような痛みやおなかの張り、腰痛を感じる方もいるようですが、今までは、おなかの右のあたりが動くとか、おなかを蹴飛ばされたという部分的な動きだったのに対して、子宮全体がキューとなる感じです。

その時は、「赤ちゃんが伸びをしたのかな?」と思ったくらいでした。でも、その時の赤ちゃんの心拍データがとんでしまっていたのを見た看護師さんが「前駆陣痛かしら?」とつぶやいたのを覚えています。

臨月に入ると前駆陣痛を感じる妊婦さんが多いようです。

・どんな痛み?

私は出産4日前から時々キューと痛くなって、少し横になっていると治まるといったことが始まりました。痛みは我慢できるけど、息は止まるという感じでした。

赤ちゃんに酸素がいかないと大変!と思い、一生懸命に深呼吸をしたのを覚えています。

看護師さんが仰る通り、あの時が前駆陣痛の始まりでした。このような前駆陣痛(子宮の収縮)の痛みにも不思議と慣れていきます。

また、この前駆陣痛を痛みではなく、張りとして感じる方もいるようです。そして、この前駆陣痛の間隔が定期的になり、痛みも強くなってくるとそろそろ出産も近いのかなと思い始めます。私にとって前駆陣痛は、本陣痛に比べて軽めの陣痛という印象でした。

痛みの強さや症状は、個人差があります。私のように軽いと感じる痛みであっても、そのまま出産となる場合は本陣痛で、痛みが強くても出産にならなければ前駆陣痛ということになります。

・どのくらい続く?

おなかの痛みが辛くて調べたところ、前駆陣痛という言葉に辿り着いたというママさんもいらっしゃいましたが、長さには個人差があるようです。

生理痛のひどい感じがずーっと続いているかと思えば「本陣痛なのかな?」と思える痛みも続くので日に日に体力を奪われるそうです。

数秒や数分で終わったり、数時間続いたという方も・・・

お産には体力が必要ですものね。このママさんの他にも何日もつらい状態で前駆陣痛が続いたというママさんもいらっしゃいます。

・痛みへの対策

楽な姿勢を探し、痛みがひどいときには深呼吸をしてみましょう。

お風呂に浸かるなど、体を温めるのもお勧めです。

寝るときには、横向きの姿勢を保つことで楽になることもあるようです。

この他、気が紛れるよう、音楽を聴いたり、リラックスした時間を過ごすようにしたという方もいました。

 

前駆陣痛と本陣痛の違い

 このように、前駆陣痛の痛みは人によって違うとなると「本陣痛」と「前駆陣痛」の違いってなに?という疑問がでてきます。そして「本陣痛」と「前駆陣痛」の見分け方ってあるのでしょうか?一般的には、前駆陣痛は不規則に起こるのが特徴と言われています。痛みも間隔も不規則ということです。この不規則な前駆陣痛とは違い10分以内に規則的に繰り返す子宮収縮が始まると本陣痛に移行したと言われているようです。

前駆陣痛から本陣痛につなげるために

 前駆陣痛の期間は一般的には2週間~1ヶ月と言われています。前駆陣痛を感じてからなかなか本陣痛に移行しないという方は、赤ちゃんが下に降りてくるのを促すウォーキングや階段昇降など体を動すことが効果的だと言われています。私自身なかなか本陣痛に移行せず一時退院をしました。その際、産院の先生に「いっぱい歩いてきてね!」と送り出されました。

産院に行くタイミングについて

産院に行く一つのタイミングとしてもこの「前駆陣痛」と「本陣痛」の違いを知っておく事は大事です。前駆陣痛が始まったかなと思ったら入院の準備を始めましょう。ただし前駆陣痛が必ずしも起きるわけではありません。

<本陣痛を感じたら>

・陣痛の間隔を確認する

「陣痛かな?」と思うような強い痛みがきたら、痛みが始まった時間と続いていた時間をメモして、陣痛がどのくらいの間隔で来ているか、測りましょう。

産院へ連絡をすると、間隔などを聞かれます。すぐに答えられるよう、そちらもメモしておきましょう。

陣痛アプリがありますので、こちらを準備しておくと便利です。

・産院へ向かうタイミング

本陣痛が始まってから、分娩になるまでの時間は初産婦さんと経産婦さんで異なります。一般的には以下のようなタイミングで産院へ向かいます。

初産婦さん:陣痛が10分間隔

経産婦さん:陣痛が10~15分間隔

今回、色々話を聞かせていただいたママさんの中には、前駆陣痛には気がつかず、本陣痛がくる前に破水したというママさんも意外と多かったです。

まとめ

出産の準備段階として起きる「おしるし」や「前駆陣痛は」、絶対に起きるというわけではありません。そして出産の始まりの合図ではありませんが、前駆陣痛は、出産にむけての本格的な陣痛(本陣痛)が来る前の準備運動のようなものです。そして痛みには、個人差があり前駆陣痛を辛く感じる妊婦さんもいるし全く気付かないという妊婦さんもいます。出産は、なかなか教科書通りにはいきませんが、色々知っていると事前に準備ができるでしょう。

心も体も準備万端、赤ちゃんをお迎えください。

この記事の監修者

坂田陽子

経歴

葛飾赤十字産院、愛育病院、聖母病院でNICU(新生児集中治療室)や産婦人科に勤務し、延べ3000人以上の母児のケアを行う。
その後、都内の産婦人科病院や広尾にある愛育クリニックインターナショナルユニットで師長を経験。クリニックから委託され、大使館をはじめ、たくさんのご自宅に伺い授乳相談・育児相談を行う。

日本赤十字武蔵野短期大学(現 日本赤十字看護大学)
母子保健研修センター助産師学校 卒業

資格

助産師/看護師/国際認定ラクテーションコンサルタント/ピーターウォーカー認定ベビーマッサージ講師/オーソモレキュラー(分子整合栄養学)栄養カウンセラー

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