現在の保管者数
41,015
これまでの採取実績病院数
1,872施設
はてなマークドクターの声
東京慈恵会医科大学客員教授
東京医療保健大学大学院教授
公益社団法人
元日本化学療法学会理事長
柴 孝也 先生

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私が10年前に二人の孫の臍帯血を保管しましたのは、生まれてくる孫への贈り物と考えた場合、そのすべては物でした。しかし将来のために何かを・・・、臍帯血保管をプレゼントにしようと思いました。臍帯血が白血病等の難治性血液疾患の治療に徐々に利用され始めた頃でした。しかし医学の進歩は、まさに日進月歩であり、近年、更に臍帯血の利用価値が高まり再生医療ならびに細胞治療として脚光を浴びる時代となってきました。このことから、最近10年間保管した孫の臍帯血の保管を更新したところです。再生医療ではiPS細胞による夢のような医療の可能性もありますが、人への応用は安全性の検証を初めとしてまだまだ越えなくてはならない課題がいくつもあり、人への応用には10年以上の時間が必要とされています。一方、臍帯血はすでに白血病治療等で人への安全性が確認されており、再生医療や細胞治療として、例えば交通事故などによる「外傷性脳損症」・自閉症・脳性麻痺・難聴等の臨床試験が米国等で進展しています。そして、脳神経の損傷部位の修復や自己免疫異常を正常化する作用が明らかになりつつあります。祖父として医師としての私の思いが脈々と遺伝子と一緒に臍帯血の中に受け継がれていきます。孫自身が大きくなって、保管の意味合いを理解してくれれば、これ以上の喜びはありません。

これからも孫達が元気に健やかに成長することを願っております。

東京都立多摩総合医療センター
血液内科幸道 秀樹 先生

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臍帯血幹細胞を用いた医療は、当初は白血病などの難治性血液疾患の移植治療として発展し、現在では骨髄移植と並ぶ毎年1000件を超える状況となっております。移植治療が開始されてから20年以上を経過し、今やその有用性と安全性については立証されております。

2005年頃より米国デューク大学を中心として、自己臍帯血による小児の中枢神経系疾患治療への有用性が報告され始めました。2014年には、デューク大学コッテン医師によりHIE(低酸素性虚血性脳症)の臨床試験結果が報告され(J. Pediatrics 2014)、臍帯血幹細胞による再生医療に対する注目が更に高まりました。

また、毎年サンフランシスコで開催される「International Cord Blood Symposium」では、毎年活発な論議が展開されております。当初は血液疾患に対する内容が中心でありましたが、近年は血液疾患以外の中枢神経系疾患(低酸素性虚血性脳症、脳性麻痺、難聴、外傷性脳損傷、脊髄損傷等)、自己免疫疾患、ASD(自閉症、広汎性発達障害)など巾広い臨床試験が欧米・アジア各国において実施され報告されております。

このような環境の中で、臍帯血幹細胞による再生医療・細胞治療が注目され始めましたのは、臍帯血が医療資源として最も身近にあり、医療経済的に見ても臨床応用の最も近道であるからです。

埼玉医科大学総合医療センター

周産期母子医療センター
副センター長

産婦人科 教授

関 博之 先生

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以前は造血幹細胞は骨髄にしかないと考えられていましたが、1980年代に造血幹細胞が末梢血中にも存在することが明らかとなりました。しかし、末梢血中の造血幹細胞数は極めて少なく、実際の移植に利用することは困難でありました。その後、Granulocyte Colony-Stimulating FactorG-CSF)が開発され、これを投与することにより末梢血中から多数の造血幹細胞を得ることが可能となり、1990年代から末梢血幹細胞移植(Peripheral Blood Stem Cell TransfusionPBSCT)が行われるようになりました。さらに同時期、臍帯血中に多数の造血幹細胞が含まれていることが明らかとなり、臍帯血移植も行われるようになりました。

臍帯血移植は、骨髄移植やPBSCTと比べると大人への移植には十分な細胞数を得にくいこと、その結果生着が遅れたり、うまく生着しないことがあるという短所がある一方、幹細胞がより未熟であるためHLAが一致しない場合でも移植が可能でドナー候補が広がるという大きな長所があります。

臍帯血移植は白血病を中心とした悪性腫瘍の治療に広く用いられていることは周知の事実であるが、それ以外の疾患にも用いられるようになってきました。心筋梗塞、低酸素性虚血性脳症、アルツハイマー型認知症、自閉症に有効との報告が散見されています。そのメカニズムの詳細は不明であるが、上述した報告は、臍帯血中の造血幹細胞が心筋細胞や神経細胞の障害の低減効果を有する可能性を示唆しています。さらに、臍帯のWharton jellyに含まれる間葉系幹細胞が臍帯血幹細胞と同様に神経細胞の障害の低減に有用との報告もあります。上述した間葉系幹細胞も含む臍帯血幹細胞移植が、ある種の脳性麻痺や認知症に効果があるということになれば、少子高齢化社会に与える恩恵は計り知れないものがあり、今後の研究の更なる発展が期待されています。

医療法人愛育会 愛育病院

理事長 院長

岡田 恭芳 先生

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臍帯血に含まれる幹細胞は、白血病などの血液疾患の治療に役立つだけではなく、再生医療の切り札になる可能性があります。再生医療には、自分自身の幹細胞しか利用することができません。iPS細胞(人工多能性幹細胞)の研究がさかんに行われているのは、その幹細胞がなかなか手に入らないからです。臍帯血は赤ちゃん自身の幹細胞を豊富に含んでおり、適切な処理をすれば半永久的に保存できます。当院では、安全な方法でできるだけ多くの臍帯血を採取するようにしています。

東峯婦人クリニック

院長

松峯 寿美 先生

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さい帯は子宮の中で胎盤と胎児を繋ぎ、育ててくれる命の綱です。このさい帯の中にあるさい帯血は、血液の元になる幹細胞が豊富に含まれ、可能性を大いに秘めた貴重なものです。現在、様々な病気に対するさい帯血を用いた治療の研究が進んでいます。採取においても赤ちゃんやお母さんに身体的なリスクはありません。一生に一度、出産の時にしか採取できないさい帯血の保管を今この機会にぜひ検討してみてください。

岩田助産院

院長

岩田 勝子 先生

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愛知県助産師会総会でステムセル研究所の講演をお聞きし、さい帯血の限りない可能性を再確認しました。

身近に白血病の患者さんがいることから、難治性血液疾患の治療の有効性や、最近クローズアップされている再生医療への応用などの話を大変興味深く受け止めました。その頃、娘と息子がそれぞれ第2子を迎えるタイミングだったことも、何かの縁であったように感じています。

講演後すぐに、貴重なさい帯血を、祖母である私から生まれてくる孫たちへのプレゼントにしようと決意し、息子の妻が出産する際には、助産師である娘が、娘の出産では私自身がさい帯血を採取しました。 保存には費用がかかるので、無理にお勧めはできませんが、助産院にはステムセル研究所のパンフレットを置いて、興味を持った方々への質問などにはていねいにお答えするようにしています。

さい帯血の採取ができるのは出産時だけ。採取時に痛みを感じることはまったくありませんし、短時間で採取は完了するので何も心配はいらないことを、お母さまたちに伝えてあげたいですね。