海外民間バンクの状況

「民間のさい帯血バンク」は、日本でこそあまり知られていませんが、世界に目を向けると米国やヨーロッパを中心に50ヶ国以上で、数多くの民間バンクが事業を行っています。
その数も、2003年の42社から、2005年には111社と、わずか2年の間に3倍近くにまで急増しています。その後も増加し続け、2009年には156社にもなりました。世界各国で民間バンクの存在が認知され、社会に大きく定着しつつあります。同時にこれらの国々では、個人の権利として家族や自分のためにさい帯血を私的保管することが重要である、という認識がますます強まってきております。米国の主要民間バンクの保管さい帯血は、2011年現在、既に約400件が治療に使用されています。


自己のさい帯血を利用(脳性麻痺)

米国で放送され、大きな反響を呼んだテレビニュースを紹介します。

Chloeちゃんのケース
生後9ヶ月で右手右足が自由に使えず、ハイハイも左手足のみで行っていました。
自己さい帯血を投与後は、非常に早い回復で、右手を使って大きなビニールボールをキャッチしたり、走ることができるようになりました。
→ 番組の一部再生

Dallasくんのケース
1歳半で、ハイハイをすることも、座ることも、両手を叩くこともできませんでした。
言葉も話せず、自分の意志が伝わらないため大きな声で泣いてばかりでした。
2歳で自己さい帯血を投与した後は、両手を叩いたり、手を振ったり、両親の言うことに反応し、笑顔を見せるようになりました。その後、ひとりで歩けるまでに回復しました。
→ 番組の一部再生 (初めにCMが流れます。)


  Cord Blood
Registry 社
Via Cord 社 Cryo-Cell
Internation 社
設立 1992 年 1993 年 1989 年
保管数 350,000検体 250,000検体 230,000検体
白血病(兄弟姉妹間) 34件 44件 7件
悪性リンパ腫 --- 1件 ---
貧血(再生不良性貧血,他)(自己,兄弟姉妹間) 19件 81件 15件
先天性代謝異常(兄弟姉妹間) 3件 1件 1件
免疫不全等(自己,兄弟姉妹間) 1件 15件 3件
[再生医療・細胞医療分野]
Ⅰ型糖尿病(自己) 7件 5件 4件
脳性麻痺(自己) 90件 62件 26件
低酸素性虚血性脳症(自己) 3件 --- 84件
水頭症(自己) 4件 1件 ---
合計 161件 210件 58件

2011年4月現在 各社公表資料による


治療にさい帯血が利用されている病気

白血病(血縁者間)、再生不良性貧血、免疫不全など、正常な血液を作るのが困難な疾患の有効な治療法に「造血幹細胞の移植」があります。白血病に対するさい帯血移植において、血縁者間の移植成功率は良好で、生存率が高く、移植した細胞が引き起こす拒絶反応の発生率が低く、生着割合も高いと報告されています。

  兄弟姉妹間の移植 非血縁者の移植
1年生存率 82%(n=83) 61%(n=1623)
急性GVHDの発生率 25%(n=91) 43%(n=1623)
好中球生着割合 94%(N=91) 83%(N=1623)

ViaCord社資料


臨床試験段階にある病気(海外)

さい帯血を用いた臨床試験


研究段階にある病気(日本・海外)

水頭症、慢性肺炎、パーキンソン病、アルツハイマー病、脳梗塞、臓器再生(肝臓・腎臓)等


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